2000.01.19. Upload.
"CHOOSE YOUR MASQUES"
COLLECTOR SERIES VOL 2
1999
CD：HAWKWIND RECORDS - VOICEPRINT/HAWKVP3CD
DISC 1
1.Choose Your Masques / 2.Coded Languages
3.Magnu / 4.Dust Of Time
5.Warriors At The Edge Of Time
6.Waiting For Tomorrow / 7.Angels Of Death
8.Psychedelic Warrior / 9.Utopia
10.Social Alliance
DISC 2
1.Arrival In Utopia / 2.Solitary Mind Games
3.Dream Worker / 4.Brainstorm / 5.Ejection
6.Shot Down In The Night
7.Masters Of The Universe
1982.11.12-13.
Hammersmith Odeon, London
Line-Up
Dave Brock (Vocals, Guitar, Keyboards)
Nik Turner (Sax, Flute, Vocals)
Huh Lloyd Langton (Guitar, Vocals)
Harvey Bainbridge (Bass, Vocals, Keyboards)
Martin Griffin (Drums)
Michael Moorcock (Guest Vocals)
'99 年の暮れにコレクタ〜ズシリ〜ズの Vol.2 として Voiceprint からリリ〜スされた 2 枚組ライブアルバム。'82 年の ｢Choose Your Masques｣ ツア〜のライブです。ニック様が復帰していた時期で、ヴォ〜カル、サックス、フル〜トと大活躍しています。さらにマイケル･ムアコックまでゲスト参加しているみたいです。収録日のクレジットはありませんが、こちらのペ〜ジによると '82 年にこのメンツでのライブはたった一回、11 月 12 日のハマ〜スミスオデオンだけですね。参考にさせて頂きました。尚、ハマ〜スミスでのライブは翌 13 日にも行われておりますので、ムアコック抜きの曲は 13 日のテイクも使われているかもしれません。
コレクタ〜ズシリ〜ズ Vol.1 の ｢Complete '79｣ はあまりにヒドい音質でしたが、こちらは音質グレ〜ト！ さすがハマ〜スミスオデオンみたいな由緒正しい (？) ハコだけあって PA もしっかりしていたんでしょうが、Voiceprint のプレスリリ〜スによると本アルバムは 24 トラックのマルチレコ〜ディングなのだそうです。そりゃいいワケだ、音質。ミックスダウンでブロック様とラントンのギタ〜も左右に振り分けられていますし、各楽器のバランスも完璧。まるでライブアルバムのリリ〜スを目的とした収録としか思えず、なぜ今までリリ〜スされなかったのか不思議な位です。まぁ中には既にコンピに収録されている曲もいくつかありますが、それでもこうして '80 年代初頭のフルライブアルバムがオフィシャルリリ〜スされるのはホ〜クス史上初の事で実にウレシイ限りです。
シンセの重低音とノイズが流れ客が盛りあがったところで 1.｢Choose Your Masques｣ でライブがスタ〜ト。アルバム ｢Choose Your Masques｣ を受けてのツア〜なので当然ですか。この曲のライブテイクは今まで ｢The Chronicle Of The Black Sword｣ にしか収録されていませんでしたので結構貴重ですね。2.｢Coded Languages｣ では間奏で待ってましたとばかりにニック様のサックスが炸裂。｢Sonic Attack｣ (7) に収録のオリジナルバ〜ジョンではムアコックがヴォ〜カルを取っていたんですが、ナゼかここではベインブリッジが唄ってるみたいですね。せっかくムアコックがゲスト参加してるのにな。あ、確証は無いです。もしかしたらムアコックかも。声が似てるんですよね〜ご両人。ここでブロック様やニック様の挨拶を挟み、3.｢Magnu｣ がスタ〜ト。イントロのブロック様のマシンガンギタ〜リフが強烈。ラントンが珍しくギタ〜シンセを弾いてるみたいですね。最初誰かが鍵盤弾いてるのかと思ったのですが、フレ〜ズがギタ〜特有ですし定位もラントンのギタ〜の位置そのままなので多分間違い無いでしょう。後半はニック様のサックスも暴走してます。そしてほとんどメドレ〜で 4.｢Dust Of Time｣ に突入。曲の中間のギタ〜ソロの部分から演奏されますが、思いっ切りテンポアップしてていいですね〜。ギタ〜ソロ後半にに入るブロック様とニック様の ｢う〜あ〜コ〜ラス｣ (なんじゃそれは) も新鮮でナイス。
ド派手なシンセとノイズに導かれて 5.｢Warriors At The Edge Of Time｣ がスタ〜ト。シンセの白玉コ〜ド＋ノイズ＋シ〜ケンスにナレ〜ションが乗る曲。ナレ〜ションは多分ムアコックでしょう。ベインブリッジより少しダミ声ですし。詩の内容は ｢Warrior On The Edge Of Time｣ に収録の ｢Standing At The Edge｣ や ｢Warriors｣ の発展形みたいです。後半の ｢Death to death !｣ というセンテンスが印象的。この曲、同じ演奏テイクが ｢Out & Intake｣ (13) にも収録されていました。6.｢Waiting For Tomorrow｣ はラントンの曲でヴォ〜カルもラントンが取ってます。この曲も同じ演奏テイクが ｢Out & Intake｣ (2) に収録されていますね。ミックスはかなり違っていて、こちらではニック様のいかがわしいサックスがいい味出してます。ブロック様は一切ギタ〜を弾かずシンセに専念してますね。7.｢Angels Of Death｣ は '80 年代のライブ定番曲。1 分以上もやってるシンセのイントロと中間の長いインストパ〜トのテンションが強力です。そしてこれまたド派手なシンセのイントロで始まる 8.｢Psychedelic Warrior｣ はタイトルこそ違っていますが ｢The Psychedelic Warlords｣ ですね。当時 RCA からリリ〜スされたシングルバ〜ジョンと同じドン臭ハ〜ドロックになっちゃってますが、ライブ演奏のためか結構イケます。エンディングはかなりスペイシ〜ですし。RCA シングルと同様リ〜ドヴォ〜カルがラントンになってますケド、ブロック様ど〜した？ あとニック様、サビの後で ｢オ〜イ！｣ と合いの手を入れるのはどうしたモンかと･･･。
9.｢Utopia｣ はシンセの SE などをバックにニック様がナレ〜ションを入れる曲。ニック様、イントロではフル〜トも吹いてますね。車、ハンバ〜ガ〜、コンピュ〜タ〜などの現代生活がつらつらと語られ、最後に ｢ユ〜トピアへようこそ｣ って言ってますケド、ニック様が言うからには皮肉なんでしょう、きっと。続けて演奏されるブロック様のソロシングル曲 10.｢Social Alliance｣ 、この曲順は ｢Zones｣ と同じですね。ニック様のサックスも相変わらずキレまくっててグッドです。残念ながらこちらでは曲の中間から演奏されていますが。入り方が不自然なのでひょっとしたら編集かも知れませんね。ちゃんとフル収録して下さいよ、もう。収録時間は盛大に余ってるんだし。ちなみに DISC 1 の収録時間は 50 分 7 秒です。
ここから DISC 2 になります。一発目は 1.｢Arrival In Utopia｣ 。うぉぉ待ってましたぁ！ ｢Choose Your Masques｣ ツア〜とあってはこの曲だけはハズせません！ ライブバ〜ジョンで破壊力も倍増、いや〜カッチョイイです！ メチャクチャ気合入ります･･･ってワタシのこの曲の感想コレばっかですが。中盤のスペイシ〜パ〜ト (？) もライブならではですね〜。ニック様のフル〜トも短いですがいい味出してるし、この一曲だけでも充分 ｢買い｣ です！ ああ、生きてて良かった、うるうる･･･ (涙) っつうか落ち着け＞ワシ。･･･ええと、2.｢Solitary Mind Games｣ は再びラントン作＆リ〜ドヴォ〜カルの曲。これも同テイクのミックス違いが ｢Out & Intake｣ (4) に収録されています。そちらではシンセが強調 (オ〜バ〜ダブ？) されてるみたいですがここではニック様のフル〜トのミックスがかなりデカく、エンディングのフル〜トソロも長く収録されています。余談ですがニック様、ホ〜クスが半音下げチュ〜ニングを廃止したおかげで運指がラクになってよかったですね。あ、関係無いですか、大先生位になると。
3.｢Dream Worker｣ はシ〜ケンスのシンセリフにニック様のナレ〜ションが絡む曲。次の 4.｢Brainstorm｣ との曲順はこれまた ｢Zones｣ と一緒ですね。当時定番の曲順だったんでしょうか。｢Zones｣ ではいきなりのニック様のホイッスルで始まりまった ｢Brainstorm｣ ですが (編集か？) 、こちらはシンセのイントロが付いてます。それにしてもラントンさん、ステ〜ジ終盤でバテ気味ですか？ のっけから例のワンパタ〜ンのスケ〜ルアウトフレ〜ズ、思いっ切りハズしてますケド。その後もなんかピリっとしないし。いや、ラントンだけじゃない、曲の後半はかなり長いインプロになりますが皆様ちょっと疲れ気味ですね･･･っつうか疲れるわな、こんだけやりゃ。スミマセン。
5.｢Ejection｣ では冒頭にお約束の ｢Starflight (実はカルヴァ〜トの 1st ソロの収録曲で 『Ground Control To Pilot』)｣ のテ〜プが流されます。インデックスでは 4.｢Brainstorm｣ の最後に収録されていますが、本アルバム初のインデックスエラ〜か？ まぁ 5 曲目が ｢Ejection｣ なのは間違い無いんですが。･･･そういえば Voiceprint にしちゃ珍しくインデックスエラ〜が少ないですね、このアルバム。やりゃぁできるじゃん、アンタら。･･･ええと、5.｢Ejection｣ だった。ヴォ〜カルはニック様。イントロからいきなりの雄叫びですね。やっぱイカれてるわ、このオヤジ。演奏も再びキレまくってていいですね。ひょっとして休憩を挟んでのアンコ〜ルなのかな。そしてメドレ〜で 6.｢Shot Down In The Night｣ が演奏されます。お！ブロック様とニック様がツインヴォ〜カルで唄ってる！コレは結構貴重なテイクなのでは？ ニック様、相変わらずヨレた唄声ですケド。そしてさらにメドレ〜で 7.｢Masters Of The Universe｣ に突入。ココでもニック様のヴォ〜カルが爆発。｢Zones｣ (10) の ｢Brainstorm｣ みたいにホイッスルなんかも吹いてますね。しかしいかんせん演奏時間が短いのが残念。ワンコ〜ラスとギタ〜ソロのみ、たった 3 分 30 秒程度で終わってしまいます。そして曲が終わった後のブロック様の挨拶もとっととフェ〜ドアウトしてアルバムは終了。
しかし DISC 2 ってヤケに短いなぁ･･･ええと、ト〜タル 35 分ちょっとしか収録されてないんですね。DISC 1 と合計しても 90 分程度･･･あれ？この収録時間、なんか昔アナログ盤 2 枚組をダビ○グする時買ってきたテ〜プがやっぱ 90 分だったんですが (知ってますか？) ･･･。う〜むひょっとしてコレはやはり当時 2 枚組 LP の発売を意図して編集されたままお蔵入りになってたマスタ〜なのか･･･って考え過ぎですね。
全体的に楽器音が厚く、シンセの使用頻度も高いです。この当時は専任のキ〜ボ〜ド奏者がいなかったこともあってブロック様とベインブリッジがギタ〜、ベ〜スと兼任でシンセをいじっており、特にブロック様なんか注意して聴いているとあっちをやりこっちをやりその上唄までとそりゃもう大忙しみたいですね。ただ、中にはブロック様 (ギタ〜) 、ベインブリッジ (ベ〜ス) 、ラントン、ニック様の全員が演奏している最中にもシンセの音が鳴っている部分もあってちょっとしたナゾなのですが。DISC 1-7.｢Angels Of Death｣ のインプロ部分とかですね。ムアコックにやらせた･･･わきゃ無いわな。参考文献 3. によるとブロック様、ホ〜クス以前からかなり変則チュ〜ニングの研究にいそしんでいたそうですので、開放弦でもリフが弾ける変則チュ〜ニングにして右手でリフを弾き、左手でシンセいじってたとも考えられますが･･･そこまでやるかな･･･。まぁ別にロ〜ディ〜が演奏していても構わないんですが。
ジャケットは 16 ペ〜ジのブックレットになっており、｢Complete '79｣ と同様当時のツア〜パンフをほぼ再現してあるそうです。とはいえほとんどのネタは EBS 盤 CD の ｢Choose Your Masques｣ で使用されているので、そちらをお持ちの方にはそれ程新鮮味は無いかも (かくいうワタシもですが) 。パンフの表紙は ｢Choose Your Masques｣ と全く同じ柄なので本アルバムのジャケットではそこからのコラ〜ジュというか抜粋デザインになっています。収録されている情報で特筆すべき点としては、メンバ〜ショットでブロック様が Ibanez の AR シリ〜ズのギタ〜 (日本製です) 弾いてますね。ラントンは白い Gibson レスポ〜ルカスタム (モノホン) とインチキ臭い黒のレスポ〜ルカスタム (ドットポジションマ〜ク、アンバウンドネック) 弾いてますが、前述のようにギタ〜シンセ用に使い分けてたんでしょうか。あ、そのスジのギタリスト以外には何の役にも立たない情報ですね、スミマセン。尚、シンセ関係の写真は残念ながら全く載っていません。セッティング、知りたかったんだけどなぁ･･･。
選曲良し、音良し、演奏良し、と 3 拍子揃っており、コリャ迷わず ｢買い｣ ですね。マストアイテムと言っても過言では無いでしょう。しかしこれも ｢Complete '79｣ と同様、国内への入荷状況は良くないみたいです。ワタシゃ ｢Complete '79｣ と一緒に新宿ユニオンで購入したんですが、その後全く見かけません。海外のオンラインショップなどには結構リストアップされているみたいですが･･･とにかく見つけたら迷わず即 GET 致しましょう。
|HOME| |HAWKWIND DAZE|