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1998.10.29. Upload.

"WARRIOR ON THE EDGE OF TIME"
1975

warrior on the edge of time

CD:GRIFFIN MUSIC/55421 3931-2
CD:DOJO/DOJO CD 084
(with bonus track)

1.Assault And Battery Part I
2.The Golden Void Part II
3.The Wizard Blew His Horn
4.Opa-Loka / 5.The Demented Man
6.Magnu / 7.Standing At The Edge
8.Spiral Galaxy 28948 / 9.Warriors
10.Dying Seas / 11.Kings Of Speed
12.Motorhead

Line-Up



前作 「Hall Of The Mountain Grill」 と並ぶ、プログレ・ホ〜クスの傑作。オリジナル盤は 4 面開きの変形ジャケットです。ちなみに GRIFFIN盤 では、オリジナル盤の変形ジャケットを再現してありました。ちょっと反則して写真を載せましょう。

the warrior's shield

「戦士の楯」 を模ったらしいです。右上の 1/4 が表ジャケットになります。 GRIFFIN 盤 CD は変形ジャケットなだけでなく、このコ〜ナ〜の参考文献 1. でもある、「THE ILLUSTRATED COLLECTOR'S GUIDE TO HAWKWIND」 が オマケに付いてきました・・・というか、CD の方がオマケというか・・・。ところで先日、ネット上の GRIFFIN レ〜ベルのカタログを見てみたんですが、この CD (と本) はもうありませんでした。残念ですね。ワタシゃラッキ〜でしたが。

本アルバムは英 SF 界の古老、マイケル・ムアコックのヒロイック・ファンタジ〜、「永遠の戦士」 を題材にしたト〜タルアルバムとのこと。ムアコック自身も 3.「The Wizard Blew His Horn」 と 9.「Warriors」 でヴォ〜カル (というか語り) を取っています。参考文献 1. のインタビュゥによるとムアコックはこの時のギャラを一切貰っておらず、「Bloody Dave Brock ! (Laughs)」 だそうですが。それはともかくこの人、結構アルバムやシングルも出してまして、いわば英国の 「逆難波弘之」 って感じですね (何じゃそれは) 。その辺の音源の一部は、コンピレ〜ション盤の 「The Best Of Friends & Relations」 などで聴くことができます。

1.「Assault And Battery Part I」 はのっけから氷の様なメロトロンストリングス、カッコいいレミ〜様のベ〜スリフ、壮大な曲調、飛び回るニック様のフル〜ト、力強いブロック様のヴォ〜カル、と、今回も絶好調です。次作 「Astounding Sounds Amazing Music」 からの絶不調など微塵も感じられません。これならプログレファンにも自信を持って (?) お勧めできます。2.「The Golden Void Part II」 は、その後 「Golden Void」 とか、1.「Assault And Battery Part I」 と 1 曲にまとめられて 「Void Of Golden Light」 と改名され、結構ライブで演奏される曲。ま、セットですからね。この 2 曲は。個人的にはこのアルバムのバ〜ジョンが一番気に入っています。

5.「The Demented Man」 (邦題:「狂人」) はブロック様の諸行無常ヴォ〜カルが炸裂する、アコ〜スティックギタ〜が印象的な名曲。一応 4'20" あるんですが、もっと長くやってほしかったですね。6.「Magnu」 も結構後のライブで演奏されています。

ト〜タルアルバムということで、語りの曲とかインストとかが多いのは仕方ありませんが、そういった曲も完成度は高いです。特に 8.「Spiral Galaxy 28948」 などはインスト曲なのですが、スペイシ〜な曲調が○。逆に、アルバム最後を飾る 11.「Kings Of Speed」 などはハ〜ドロック色が強く、ちょっととって付けたような印象を受けます。ちなみに邦題は 「スピ〜ド狂のロックンロ〜ル」。もうちょっと何とかならなかったのかなぁ。この曲、ヴォ〜カル抜きの 「ライブバ〜ジョン」 が 「Mighty Hawkwind Classics」 などに収録されています。

ボ〜ナストラックの 12.「Motorhead」 はシングルカットされたその 11.「Kings Of Speed」 の B 面。ついにアルバムから追い出されてしまったレミ〜様の曲です。この CD に収録されているのはレミ〜様自身のヴォ〜カルバ〜ジョンですが、コンピレ〜ション盤の 「Acid Daze」「Mighty Hawkwind Classics」 などではブロック様のヴォ〜カルバ〜ジョンを聴く事ができます。

そしてアルバムから自作曲を追い出されただけにとどまらず、このアルバムを最後にレミ〜様はバンドからも追い出されてしまいます。理由はツア〜中のドラッグのやり過ぎとか・・・他のメンバ〜だって結構やってたと思うんですけど。バンドはこのアルバムを最後に U.A. レ〜ベルを離れてカリスマレ〜ベルに移籍、翌 '76 年に次作の 「Astounding Sounds Amazing Music」 をリリ〜スします。・・・そしてレミ〜様の怨念か、長〜〜〜い絶不調期に突入するのです。

1999.06.11.追加
小川様より、アナログ盤時代の本アルバムの激レア情報を頂きましたので掲載致します。

Warrior On 〜のプロモ盤 LP(米ATCO SD 36-115)を入手して聴いてみて驚きました。ご存知の通りこのアルバムは殆ど曲間がつながっているのですが、このプロモ盤はラジオで放送しやすくするためか曲間のつながっている所がわざわざ全てフェードイン・ フェードアウトでセパレート化されていました。プロモ盤にまで目が届いていなかったマニアの方は要チェックです。そうでない方は無用の長物どころか大損なので手を出さないように(笑)。



1999.09.09.追加
先日、本アルバムの DOJO 盤 CD を入手したのですが、11.「Kings Of Speed」 が GRIFFIN 盤 CD と異なっていました。DOJO 盤 CD はオリジナルのアルバムバ〜ジョンを収録しているのに対し、GRIFFIN 盤 CD にはこのアルバムからシングルカットされたシングルバ〜ジョンが収録されています。シングルバ〜ジョンはアルバムバ〜ジョンの間奏部分を所々カットした編集になっています。尚、オリジナル・アルバムバ〜ジョンを収録している CD は 1999.09.09. 現在、本アルバムの DOJO 盤 CD しか存在しない模様です。まぁ同時に再生でもしなければ気が付かない程度の違いですが、そこまで拘るファン / マニア / コレクタ〜は要注意。

ついでに情報を。GRIFFIN 盤の付録の参考文献 1. ですが、少し前に CYCLOPS なるレ〜ベルより 「California Brainstorm」 と同梱のボックスセットとしてリリ〜スされていました。参考文献 1. だけでなく、CD にもボ〜ナストラックとして 「Live In Space」 に収録されたものと同じ 「Images」 が収録されていますので要チェックです。

さらにもう一丁。レビュゥで述べた 11.「Kings Of Speed」 の 「ヴォ〜カル抜きライブバ〜ジョン」 ですが、基本的な演奏テイクはスタジオバ〜ジョンと同一、と判明しました。同時に再生するとバレバレですね。テ〜プスピ〜ドがいくらか違っていたので手こずりましたケド。ヴォ〜カル以外にも上モノ楽器の差し替えがありますので、スタジオバ〜ジョンはヴォ〜カル無しのマルチトラックのライブ録音にヴォ〜カル、上モノ楽器をオ〜バ〜ダブしてリミックスしたのかも知れませんね。まぁ憶測ですが。


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