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ホークウインドの初期メンバーにして、バンドの精神を象徴する存在でした。サックス、フルート、ボーカル。76年に脱退するも80年台半ばまで復帰、離脱を繰り返す。78年にファーストソロアルバムを発表。80年代はパンクロックバンドINNER CITY UNITをT-REX人脈のメンバーと結成、アルバムを複数リリース。ロバート・カルバート、バーニー・バブルスとも活動を共にした事も。
90年代にはロスのミュージシャンとの作品作りやNIK TURNER'S HAWKWINDとしてのツアーを行う。そのためHAWKWIND名の使用権でデイヴ・ブロックに訴訟を起こされ敗訴。ブロックとは袂を別つが、ブロックとは対照的にフランクで優しい人柄は多くのホークスメンにリスペクトされ、自身の作品に彼らを招きつつ、世界中のミュージシャンからゲストオファーされることも多く参加作品は多数。
2000年代は、90年代からのLAベースのNIK TURNER'S HAWKWINDの活動からホークウインド・リユニオンHAWKESTRAのギグを境に、意気投合したオールドメンとの活動にシフト。バンド名にHAWKWINDが使用できなくなったことから、SPACE RITUAL.NET、そしてSPACE RITUALというバンド名でギグを続け、ギグテイクのリリース、スタジオアルバムのリリースなどの活動を行っていた。
日本には1996年、2016年と2度来日しています。昨今のソロアルバムは独のディ・クルップスのユルゲン・エングラーや米のへーダースレーベンのメンバーがサポートし、米クレオパトラ・レコーズからリリースしている。また2020年からは交通事故の影響で腰を悪くして活動縮小。同じウェールズのバンド、センデリカのサポートでプライベートアルバムをリリース。2022年新作を制作中とのことでしたが、同年11月10日惜しくも逝去。晩年は穏やかに座って演奏していました。
関連バンドのICUにレビューはこちら。その他SPACE RITUAL、ニック・ターナーが参加した作品も追って掲載予定です。
NIK TURNER'S SPHYNX | XINTODAY
CHARISMA - CDS 4011
76年ホークス内の不和により離脱。同年12月にギザのピラミッドでフルートを吹いた体験から本作の制作を開始。プロデューサーにスティーヴ・ヒレッジを招き、ヒレッジ他ゴングのメンバーが参加。スピリチュアルで静謐な作品となりました。
スフィンクス
日本フォノグラム - RJ-7506
上記アルバムの国内盤。以降80年代はパンク寄りのINNER CITY UNITで活動、ホークウインドにゲスト参加したり、ロバート・カルバートとの活動などを続けます。
SPHYNX
CLEOPATRA - CLEO21352
上記1stソロアルバムの再発売権を獲得できなかったこともあり、米クレオパトラと契約し同レーベルのバンドやLAのミュージシャン達と新たに録り直した新作。各曲をリアレンジし、アップトゥデイトでパワフルな作風となりました。
PROPHETS OF TIME
CLEOPATRA - CLEO69082
前作のメンバーに加えて、元ホークスのサイモン・ハウス、サイキックTVのジェネシス・P・オーリッジらが参加。躍動感とサイケ感が融合された作品。このアルバムリリース後、さらにホークスメンを追加した編成でSPACE RITUALツアーを実施します。
SPACE RITUAL 1994 LIVE
CLEOPATRA - CLEO 95062
94年USツアーの2/15、サンフランシスコでのギグの模様を収録した2CDセット。自作曲とホークス曲を交えて演奏。ストレートでパワフルな内容。
宇宙の祭典1994ライヴ
キャプテン・トリップ - CTCD-018/19
上記アルバムの国内仕様。輸入盤に帯&解説添付。
SPACE RITUAL 1994 LIVE
CLEOPATRA - VHS-9517-3 (VHS)
CHERRY RED – CRDVD136 (DVD)
上記同題CDのビデオ版。全曲収録ではなく、抜粋となっている。この時期の映像は当時の来日公演を思い起こさせる貴重なもの。2006年にDVD化もされた。
PAST OR FUTURE?
CLEOPATRA - CLP 9685-2
95年のツアー、7月と8月のステージを収録。セトリは変化しており、前作と同じくライブアルバムながら異なった選曲。96年の日本公演の直後にリリース。日本公演とメンバー編成が同一でセトリも酷似。
SONIC ATTACK 2001
DOSSIER - DCD 9080
クレオパトラ期の未発表のアウトテイクや別ミックスを編纂したコンピレーション。
NIK TURNER'S SPHYNX | XINTODAY
NIKT - NIKTCD333
1stソロアルバムXINTODAYを自主レーベルで再発。
LIVE AT DEEPLY VALE FREE FESTIVAL 1978
OZIT-MORPHEUS - OZITCD 0053
78年当時のユニットNik Turner's Sphynxのギグテイクを集めたもの。メンバーは流動的で、ジャムセッションのような演奏。
TRANSGLOBAL FRIENDS AND RELATIONS
TRANSPARENCY - 1013
95年のスタジオテイク、94年〜95年のUSツアー、96年の日本公演、97年、00年のUSのギグテイクを集めた2CDセット。クレオパトラのライブアルバムのテイクとはダブり無し。
2001 A SPACE ROCK ODYSSEY
NIKT - OZIT CD55
2000年にウェールズで実施されたギグでの演奏。ターナー、H.L.ラントン、テリー・オリス、トーマス・クランブル、ディクミクなどの初期メンバーが参加。インデックスミス、マスタリングミスの初回盤、リマスターされた再発盤それぞれを紹介。
NIK TURNER'S KUBANNO KICKASSO
OZIT-MORPHEUS – OZIT NIKTCD 334
ターナーのジャズバンドFANTASTIC ALLSTARSによるアルバム。詳細は不明ですが90年代から散発的にギグを行なっているユニット。トランペット、フリューゲルホーンを含むジャズバンド形式でラテンジャズをプレイ。
NIK TURNER'S SPHYNX | XINTODAY
ECLETIC DISCS - ECLCD1055
現ESOTERIC RECORDINGSの前身ECLETIC DISCSからのリリース。78年のソロアルバムをリマスター、ボーナストラックを追加してのリリース。
ニック・ターナーズ・スフィンクス | エキサイティントゥデイ
Arcàngelo - ARC-7173
上記ECLETIC DISCSからの1stアルバム・リマスターのdisk union国内仕様盤。
SPACE GYPSY
PURPLE PYRAMID - CLP 0666
久しぶりのソロアルバムは古巣クレオパトラのレーベル、パープル・ピラミッドから。前作から10年以上経過、その間もバンドSPACE RITUALの活動や世界中のミュージシャンとの共演を続けていました。
今作よりDIE KRUPPSのユルゲン・エングラー、U.K. SUBS/HEDERSLEBENのニッキー・ギャラットらがガッチリサポートしており、相変わらずのスペースロックを展開。プロデュースはエングラー。
SPACE FUSION ODYSSEY
PURPLE PYRAMID - CLP 2302-2
ユルゲン・エングラーの指揮の元、クレオパトラと契約している世界中の一流ミュージシャンを各曲のバックに配した企画色の強いアルバム。タイトル通りフュージョン寄りの楽曲が多い。
LIFE IN SPACE
PURPLE PYRAMID - CLP 0605
前前作のコンパクトな体制に戻り、エングラー、ガラットを中心にネオサイケやダウナー系の曲が多い。
THE FINAL FRONTIER
PURPLE PYRAMID - CLP 1195
前作同様の路線。へーダースレーベン&ブレインチケットのメンバー+エングラーが脇を固め、ターナーを引き立てたプロダクション。
MRS HAWKWING'S DEEP SPACE JAM
レーベル、番号記載なし
ウエールズのSENDELICAという英ネオサイケ・バンドがサポートしプライベートレーベルからの少数リリース。レースカット・バイナル、8インチ。
I DO WHAT I LIKE
SUNSHINE HEART - SHR LP023/CD023
上記シングルと同じ経緯でリリースされたアナログレコード、CD-R。体調の理由から活動を縮小している中制作された。シンプルだがスペースサイケ寄りの好作品。ターナーへのリスペクトや愛が溢れた作品。
THE GREAT BRITISH FREAK OFF: ROUND TWO
HAWKWIND V GONG
レーベル、番号記載なし
同じくSENDELICAのプライベートレーベルからのレースカット・バイナル、7インチ。ホークウインドとゴングのカバーを1曲ずつ。
・ターナーが80年代に活動したバンドINNER CITY UNITのディスコグラフィ
・NIK TURNER/YOUTHのディスコグラフィ
・NIK TURNER & THE TRANCE DIMENSIONALSのディスコグラフィ
2022/11/12 update