Analog Disc
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REVELATION ENTERPRISES LTD. - REV1/2/3 (1972)
SPACE RITUALと同じ6面開きの大型ジャケット。黒印刷したビニール・カバーに入っていました。下は展開したところで内側はモノクロ。
同梱物、左上から。参加バンドなどの解説シートThe Electric Score、32ページのブックレット、ポスター兼ドーム組み立てシート。下はシルバーピラミッド組み立てシート。
The Electric Scoreを開いたもの。
ポスターを開いたもの。
ポスターの裏側、切り抜いてドームが作れるもの。
以下はブックレットの抜粋。グラストンベリー名物のピラミッドステージはこの時からありました。
Record 1 Side 1 THE GREATFUL DEAD
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Record 1 Side2 BRINSLEY SCHWARZ
MIGHTY BABY
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Record 2 Side 1 MARC BOLAN
PETE TOWNSHEND
DAVID BOWIE
HAWKWIND
SKIN ALLEY
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Record 2 Side 2 DAEVID ALLEN AND GONG
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Record 3 Side 1 THE PINK FAIRIES
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Record 3 Side 2 THE EDGAR BROUGHTON BAND
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今やUK最大の野外フェスティバルとなっているグラストンベリー。その71年(第2回目)の実施を記念してリリースされたLP3枚組セット。内容は71年のグラストンベリーフェスの録音(ゴング、マイティ・ベイビー、ピンク・フェアリーズ、エドガー・ブロートン・バンドのトラックのみ)とフェス参加アーティストや関連アーティストのスタジオ、他ギグ等のテイク集で、すべてが71年の現場収録ではありません。上記のバンド以外ではグレイトフル・デッド、スキン・アレイ、ブリンズレイ・シュウォーツ、デヴィッド・ボウイなどホークス周辺のサイケ系バンドの収録が多く、バーニー・バブルズがデザインを手がけたジャケやブックレットと合わせて、伝説的な70年代初頭のフリーフェス(グラストベリーは入場料1ポンドくらいだったそうです)や当時の雰囲気を味わうことができる作品。
ホークスも71年のグラストンベリーに出演したのですが、収録トラックは別の日、別の会場でのテイク。72年2月13日、ラウンドハウスでのライブ・テイクでGREASY TRUCKERS PARTY収録時のもの(シングル「シルバー・マシン」の元テイクが収録されたライブ)です。ここでのタイトル・クレジットはSilver Machine And Welcomeとなっています。WelcomeはWelcome To The Future のことです。Silver Machineはシングル用に手を加える前のテイク。リード・ボーカルはカルバート。これにレミーやニックがバックで歌っています。そのまま電子音が続き Welcome...につながります。このテイクは長年ここだけのトラックで貴重だったのですが、その後GREASY TRUCKERS PARTYのコンプリート盤がリリースされ、そちらでギグ全体を聴くことができるようになりました。さらに2024年には、ATOMHENGEから『ドレミファソラシド』デラックス・エディションでより音質の改善されたリミックス版もリリースされています。
マイティ・ベイビーの16分に渡るジャム、のちにホークスに参加することになるポール・ルドルフのギターが存分に聴けるピンク・フェアリーズの20分近い演奏など聴き所も多いセットです。
ブックレット等の付録のデザインはホークスの一連のグラフィックと似た雰囲気になっていて、いい感じです。音質は今ひとつだったりですが、この当時のフリー・フェスの精神とか雰囲気をメモリアルとして残した意義は大きいと思います。なおこのアルバムはその後、ブートレグのCDがリリースされてきましたが、2007年にイタリアのAKARMAより、CD&DVDセット、アナログレコードなどで正規再発されました。
VARIOUS ARTISTS / GLASTONBURY FAYRE FESTIVAL - AKARMA AK 367/3 (2007)
2CD、DVDにブックレットのレプリカが付属。DVDは72年に英国で放送されたフェスの記録番組が収録。フェアポート・コンヴェンション、ファミリー、アーサー・ブラウンなどの演奏シーン、会場設営や観客の様子など興味深いものです。
・『GREASY TRUCKERS PARTY』3CDのレビュー
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2024/12/03 update