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ジャディス「LIVE SNAPSHOT」

2025年3月31日

ジャディス「LIVE SNAPSHOT」
JADISMUSIC - JAD 012 (2025)
今作もメンバーの直筆サイン付きが配布されました。
ファンを大切にするチャンドラーらしいスタンスは変わらず。

昨年、久しぶりのアルバムをリリース、ファンの期待に応える好作品でした。そのリリースに合わせたツアーを昨年6月に実施し、そこから好演を選抜したライブアルバム。メンバーはここ数年不動の4人、ゲイリー・チャンドラー(G/Vo)、ステファン・クリストニー(Dr)、マーティン・オーフォード(Key/Flt/Vo)、アンディ・マーロウ(B/Vo)。
ライブ作品は2003年のDVD『VIEW FROM ABOVE』以来、その間にリリースしたアルバムからの曲など、実際のセトリとは異なりますが、最近のジャディスのライブが体験できる興味深いもの。
サウンドボードからのダイレクトなレコーディング&ミックスでデッドな音質が特徴。1曲目は『PHOTOPLAY』(2008)収録の「Asleep In My Hands」。タイトかつ一体的グルーブ感のある演奏、途中のオーフォードのオルガンソロも決まっています。
This Changing Face 初期の名曲。マーロウの重いベースの音色が生かされた重量感のある演奏。チャンドラーとオーフォードのコーラスは以前と変わらず。
Wood Between The Worlds 最新作『モア・クエスチョンズ・ザン・アンサーズ』(2024)から。この曲はメジャーデビュー前のカセットにも収録されていたようです。変化に富んだ曲で7分に渡る熱演。
Just Let It Happen 『NO FEAR LOOKING DOWN』(2016)より。オーフォードが復帰した前々作で、前曲同様7分でよりヘヴィーな演奏。
Questions Without Answers 清涼&爽快プログレのジャディスらしいメロディアスチューン。最新作より。オーフォードの流れるようなキーボードワークとハケットナイズされたチャンドラーのコンビネーションが堪能できます。
More Than Meets The Eye 初期の印象的なチューン、バンドの代表曲の一つ。オーフォードのフルートも健在。
Understand 同題アルバムのタイトルナンバー。久々の演奏でやはりこれもジャディスらしい名曲と再認識できます。
View From Above シングル『ONCE UPON A TIME...』(1994)に収録され、その後ライブ定番ナンバーとなった曲。ハードリフ・パートとメロディアス・パートの対比が印象的な名曲。
Holding Your Breath こちらも初期からの定番ナンバーで過去のライブアルバムのほとんどに収録されてきたドラマチックなナンバー。
Fading Truth 最新作のラストナンバー。伸びやかなギターソロが美しいラストらしい曲。
初期の名曲や中期の曲を含まれている納得の選曲でファンなら誰もが口ずさんでしまうようなジャディス節満載のライブ・アルバムです。兄貴分のバンドIQも新作『DOMINION』をリリースしていますし、ソルスティスの新作も控えており、この界隈のバンドの活動はますます盛んで嬉しい限りです。 。


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2025/03/31 update


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