MICHAEL BUTTERWORTH TRILOGY
(1976-1994)
ホークスが名実ともに絶頂期にある70年代半ば、彼らを架空の戦士として「デス・ジェネレーター」との戦いを描く小説が制作されました。
作者はマイケル・バターワースで、この他にも推理ものなど幅広いタイプの作品を手掛けています。
登場人物はホークスのメンバーにムアコック、マネージャーのダグ・スミスや照明のリキッド・レンなど総出演。この企画がスタートした時点で正規メンバーだったルドルフやパウエルもいます。
1作目の表紙には大きくムアコックの表記がありますが、実際ムアコックは関与していないそうです。
THE TIME OF THE HAWKLORDS
A STAR BOOK (1976)
QUEENS OF DELIRIA
A STAR BOOK (1977)
ストーリー自体がムアコックの大きな影響化にあり、エルリック等のムアコック・ヒーローも登場するので、敬意を表したものと思われます。しかし許可をもらっているとは思えませんが。
各章のタイトルにはホークス・ナンバーが随所に使われ、曲と呼応する形でストーリーが展開していきます。決して優れた小説ではありませんが、ホークスらしいイメージに彩られ、それなりに楽しめるものです。
作品は77年までに2作発表され、最終巻 LEDGE OF DARKNESS の予告までされていましたが、当時リリースされませんでした。
ちょうどこの頃ホークスは解散宣言。この小説のヒーロー名を採用しバンド名を HAWKLORDS と改め再編、ごたごたしていたことも理由だったのでしょう。
実に14年後に GRIFFIN レーベルのバックアップにより、当時ホークスのオフィシャル・デザイナーだったボブ・ウォルカーがコミック化を行い、出版されました。
LEDGE OF DARKNESS
COLLECTOR'S GUIDE PUBLISHING (1994)
なおブロックは長いこと、この作品の音楽化を希望しており、コンセプトアルバムを発表したいと語っています。
上記2小説は95年に COLLECTOR'S GUIDE PUBLISHING より装丁を新たにして再発されました。それぞれ GRIFFIN のボックスセット ASTOUNDING SOUNDS AMZING MUSICQUARK STRANGENESS AND CHARM にオマケで付きました。