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1999.07.21. Upload.

"GOLDEN VOID 1969-1979"
1999

golden void 1969-1979

CD:PURPLE PYRAMID/CLP 0471-2

DISC 1

HAWKWIND ZOO
1.Hurry On Sundown / 2.Sweet Mistress Of Pain

HAWKWIND
3.We Do It / 4.Earth Calling
5.Kings Of Speed / 6.Motorhead
7.Spirit Of The Age / 8.Robot

SONIC ASSASSINS
9.Over The Top / 10.Free Fall
11.Death Trap / 12.Golden Void


DISC 2

HAWKLORDS
1.Valium Ten 12"Version / 2.Time Of...

HAWKWIND
3.Night Of The Hawks / 4.Green Finned Demon
5.Dream Dancers / 6.Dragon & Fables
7.The Interview With Dave Brock



'99 年、"PURPLE PYRAMID" という聞き慣れないレ〜ベルからリリ〜スされた 2 枚組コンピレ〜ションです。どうもこの "PURPLE PYRAMID" というレ〜ベル、「Psychedelic Warlords (The Best Of)」 なんかをリリ〜スしていた CLEOPATRA レ〜ベルの一部門らしいですが。収録曲の年代はタイトルが示す通り '69 年から '79 年までです。収録曲は 「HAWKWIND ZOO」 、「HAWKWIND」 、「SONIC ASSASINS」 、「HAWKLORDS」 、「(BONUS) HAWKWIND」 とまとめられていますので、クロスチェックにもその通り区切りを入れておきました。

購入目的は二つありまして、DISC 2 の 2.「Time Of...」 と 7.「The Interview With Dave Brock」 です。その他の曲は全て手持ちの CD に収録されていますので、たった 2 曲 (ひとつはインタビュゥですが・・・) のために 2 枚組を購入したコトになりますね。まぁカワイイもんか、これ位は。そういうワケですので、それ以外のレビュゥは手抜きをさせて頂きました。



Closs Check

Track Name

Album Title (Track No.)



DISC 1

HAWKWIND ZOO

1.Hurry On Sundown

Mighty Hawkwind Classics (1)
Independent Days Volumes 1 & 2 (8)
Dawn Of Hawkwind (11)

ホ〜クスの前身バンド、「HAWKWIND ZOO」 のデモ録音。1st アルバム 「Hawkwind」 (1) には仕切り直し (?) バ〜ジョンが収録されています。まだ電子音は使われておらず、サイケ色が濃厚ですね。EMI リマスタ〜盤の 「Hawkwind」 (9) に、このバ〜ジョンと基本的な演奏テイクは同じで、編集とギタ〜ソロの差し替えを行ったバ〜ジョンが収録されています。



2.Sweet Mistress Of Pain

Hawkwind (10)
Mighty Hawkwind Classics (2)
The Best Of Friends & Relations (9)
Independent Days Volumes 1 & 2 (9)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 1-9)

こちらも 「HAWKWIND ZOO」 のデモ録音。ブリティッシュ・ビ〜トの変形、というか・・・これも過渡的な曲ですね。まぁデモ録音ですから。EMI リマスタ〜盤の 「Hawkwind」 、「Independent Days Volumes 1 & 2」 ではタイトルが 「Kiss of the Velvet Whip」 となっています。



HAWKWIND

3.We Do It

Weird Tapes 6 (7)
The Text Of Festival (7)
Acid Daze (DISC 2-10)
Friends & Relations Cosmic Travellers (3)
Welcome To The Future (DISC 1-7) (DISC 4-7)
Silver Machine (5)
Anthology 1967 - 1982 (DISC 1-5)
Year 2000 : Codename Hawkwind Volume One (DISC 2-7)

ここからしばらくはホ〜クスの音源。この曲は初期のライブ。「In Search Of Space」 (1) に収録の 「You Should'nt Do That」 に似たグシャグシャのインプロ。「The Text Of Festival」「Year 2000 : Codename Hawkwind Volume One」 など一連の DEMI-MONDE 系アルバムではタイトルが 「I Do It」 となっており、テ〜プスピ〜ドがアップしている模様。



4.Earth Calling

Weird Tapes 6 (8)
Anthology Volume II (1)
The Collection (13)
Acid Daze (DISC 1-9)
Hawkwind Friends & Relations The Rarities (7)
Master Of The Universe (4)
Silver Machine (10)
Anthology 1967 - 1982 (DISC 1-10)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-7)

これも初期のライブ。曲というか、SE やフル〜トをバックにしたブロック様の 「This is Earth Calling ・・・」 というつぶやきの繰り返し。「BBC Radio One In Concert」 (5)「Space London 1972」 (5) に収録された 「Paranoia」 の中間部を抜き出してリミックスしたものです。



5.Kings Of Speed

Mighty Hawkwind Classics (3)
Independent Days Volumes 1 & 2 (10)

ライブバ〜ジョンとのこと。ノリのいい R & R 調の曲ですがナゼかヴォ〜カル抜き。オリジナルバ〜ジョンはヴォ〜カル入りで 「Warrior On The Edge Of Time」 (11) に収録、その間奏部分をカットしたシングルバ〜ジョンが「Sonic Boom Killers」 (4) に収録されています。ただし基本的な演奏テイクはどのバ〜ジョンも全く一緒。・・・てコトはスタジオバ〜ジョンは存在しないのか?しかしそれ以前にこれ、ライブバ〜ジョンとは思えないんですが。関係者出て来〜い!



6.Motorhead

Anthology Volume II (2)
The Collection (8)
Acid Daze (DISC 1-10)
Nightriding (7)
Mighty Hawkwind Classics (4)
Independent Days Volumes 1 & 2 (3)
Master Of The Universe (3)
Silver Machine (3)
Anthology 1967 - 1982 (DISC 1-11)

レミ〜様の曲。これもノリのいい R & R 調の曲ですね。ブロック様とレミ〜様、2 種類のヴォ〜カルヴァ〜ジョンが存在し、オリジナルはレミ〜様ですがここにはブロック様のヴォ〜カルヴァ〜ジョンを収録。レミ〜様の唄が聴きたい方は 「Warrior On The Edge Of Time」 (12)「Sonic Boom Killers」 (10)「The Ambient Anarchists」 (DISC 1-10) をどうぞ。



7.Spirit Of The Age

Weird Tapes 2 (4)
The Best Of Hawkwind, Friends & Relations (3)
The Best Of Friends & Relations (1)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 1-1)

ライブバ〜ジョン。2 コ〜ドの単純な曲ですが、スペイシ〜でいいですね。後半のサイモン・ハウス様のきらめくシンセソロがグレ〜ト!左右に音を飛ばしまくっていて楽しいです。オリジナル・スタジオバ〜ジョンは 「Quark; Strangeness And Charm」 (1) に収録されていますが、ライブバ〜ジョンの方がカッコいいです。



8.Robot

The Best Of Friends & Relations (3)

こちらもライブ。いろんなバ〜ジョンがありますが、全てライブです。カルヴァ〜トの SF 趣味大爆発。元ネタは故・アイザック・アシモフの小説とのこと。ちなみに今やカルヴァ〜トも故人です。重心の低いバンド演奏に強迫観念的なカルヴァ〜トの半ば語りのヴォ〜カル。ここでも後半、ハウス様がワウをかけたヴァイオリンで暴れてます。



SONIC ASSASINS

9.Over The Top

Weird Tapes 1 (1)
Hawklords Live (6)
Mighty Hawkwind Classics (10)
The Best Of Friends & Relations (14)
Independent Days Volumes 1 & 2 (7)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 1-14)

ここから 4 曲はブロック様が '77 年にホ〜クスと並行して結成した単発ライブバンド 「SONIC ASSASINS」 の音源。当然全部ライブ録音です。この曲はインド音階キ〜ボ〜ド+シンセベ〜ス+電子音にカルヴァ〜トの語りが絡む曲。このバ〜ジョンしか存在しない様子です。「The Hawklords Live」 (6) にも収録されていますが、「SONIC ASSASINS」 じゃないのか?おい。



10.Free Fall

Weird Tapes 1 (4)
Mighty Hawkwind Classics (11)

ホ〜クスにしちゃ洗練されたストリングスシンセのイントロ、なななななんじゃこりゃ、と思っていると曲に入って一安心 (?) 。反復するベ〜スリフにシンセ SE とカルヴァ〜トの語りが入る曲。ベ〜スライン、カッコいいですね〜ベインブリッジさん。ホ〜クス (バンド名は 「SONIC ASSASINS」 ですが) としては珍しくエレピが使われています。弾いているのは Paul Hayles なる人物。



11.Death Trap

Weird Tapes 1 (5)
Mighty Hawkwind Classics (12)

10.「Free Fall」 と続けて演奏されます。「P.X.R. 5」 (1) のスタジオバ〜ジョンはパンクっぽいアレンジで、なんかスカスカだなぁ・・・ 、という印象でしたが、こちらはライブで荒っぽい演奏、しかも音質も劣るせいかかなりイケイケです。ここでもディスト〜ションをかけたエレピが大フィ〜チャ〜されています。Paul Hayles の芸風?



12.Golden Void

The Best Of Friends & Relations (6)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 1-6)
Friends And Relations (2)

オリジナルは 「Warrior On The Edge Of Time」 (2) に収録。このバ〜ジョンはスピ〜ドアップしていてちょっとせわしないかな、という気もしますが、なかなかスペイシ〜なアレンジですね。でも可能ならオリジナルを最初に聴いて欲しいです。泣き泣きの曲調とブロック様の諸行無常ヴォ〜カル、いろんなライブで演奏されているズバリ名曲。



DISC 2

HAWKLORDS

1.Valium Ten 12"Version

Weird Tapes 2 (6)
Mighty Hawkwind Classics (5)

ここから 2 曲はこれまた絶不調期に名乗っていた 「HAWKLORDS」 の音源・・・とのことですが、この曲のオリジナル収録のシングル 「Motorhead / Valium Ten」 ではバンド名が 「HAWKWIND」 になってます。いい加減だなぁ。まぁいいか。単純な曲ですが、めちゃカッコいいですね、イケイケです。アレンジ凝りすぎるからドツボにハマって絶不調になるんですって、ホ〜クス様。「Mighty Hawkwind Classics」 では "EXTENDED VERSION" となっていますが同じ。尺を詰めた 7" バ〜ジョンもあり、The Best Of Hawkwind, Friends & Relations (14) に収録されています。



2.Time Of...

Friends & Relations Cosmic Travellers (5)

本アルバム購入の第一目的です。オリジナル収録はこちらは正真正銘 「HAWKLORDS」 名義の '82 年のシングル、「Who's Gonna Win The War / Time Of...」 (FLICKNIFE FLS 209) 。チャリティシングルで、売上の一部はアムネスティ・インタ〜ナショナルに寄付されたとのことです。やるなぁ、ホ〜クス。さて肝心の曲ですが、ワンコ〜ドの重々しいインストですね。のっけからキ〜ボ〜ドがかなりデカい音量でアドリブを入れます。クレジットによると弾いているのは Steve Swindells とのこと。後半にはポルタメントのかかったモノシンセのアドリブも入れています。お!弾きながらレゾナンス効かせたフィルタ〜のカットオフをハデにいじり倒してますね〜。このモノシンセ、音のズ太さやポルタメントのネバ付き具合からして多分 Minimoog でしょう。・・・しかし 2 枚組 CD 購入目的のたった 2 曲の片割れ (もう一つはインタビュゥですが) としてはいささか地味な曲という気も・・・いいんでいっ!聴けりゃ。文句あっか!(誰にケンカ売ってんだコラ) 。ちなみにオリジナル収録のシングルの A 面 「Who's Gonna Win The War」 は 「Independent Days Volumes 1 & 2」 (5) に収録されています。ライブバ〜ジョンで、「Levitation」 (6) に収録のスタジオバ〜ジョンとはかなり違うので要チェック。



(BONUS) HAWKWIND

3.Night Of The Hawks

Mighty Hawkwind Classics (6)
Independent Days Volumes 1 & 2 (1)
Epocheclipse The Ultimate Best Of (13)
Epocheclipse 30 Years Anthology (DISC 3-8)

ここから 4 曲は再びホ〜クス名義の音源。'83 年の E.P. 「Night Of The Hawks」 をそのまま収録しています。さてこの曲、詳しいいきさつは知りませんが久々にレミ〜様が参加してブロック様と作曲したそうです。アレンジや演奏はガサツ (せっかく二人で唄うんならハモってよ、どっちか・・・あ、ムリか・・・) ですが文句無しのカッコ良さ。マストアイテムですね。どこに収録されてる奴でもいいからこの曲は GET しましょう。それにしても、頼むからまた一緒にやってよ、ご両人。



4.Green Finned Demon

Mighty Hawkwind Classics (7)

ブロック様の諸行無常ヴォ〜カルが冴えるスロ〜バラ〜ド。地味な曲ですが、さめざめとした泣きの曲調がいいですね。実は隠れた名曲では?



5.Dream Dancers

Mighty Hawkwind Classics (8)
Independent Days Volumes 1 & 2 (12)

次の 6.「Dragon & Fables」 への序曲 (?) 的な短い曲。SE 主体のインストです。テ〜プル〜プで (サンプラ〜なんか使ってないですね、この時代には) 何やら繰り返し喋ってますが聞き取り不能。



6.Dragon & Fables

25 Years On 1977-1986 (4)
Mighty Hawkwind Classics (9)
Independent Days Volumes 1 & 2 (13)

ラントンの曲。結構カッコいいですね、ラントンにしては。まぁそれでもフツ〜のハ〜ドロックっぽいですが。このギタ〜リフ・・・こういうのはブロック様じゃ作れないだろうな・・・ってバカにしてるワケじゃありませんが。シンセソロが結構いい味出してます。クレジットにはブロック様とありますが・・・テクじゃないのね、やっぱり。あ。バカにしてるワケじゃありませんって。



7.The Interview With Dave Brock

本アルバム購入の第二目的です。オリジナル (?) は '87 年に FRICKNIFE レ〜ベルよりリリ〜スされた 「The Official Picture Log Book」 (FLICKNIFE HWBOX 01) のボ〜ナスディスクだそうです。男女数人のインタビュア〜の質問に対してブロック様が答えています。かなり長く、31 分半もやってますが、残念ながらワタシの英語力ではほとんど聞き取るコトが出来ません (涙)。どうもバンドを始めた頃から順を追って話を聞いているらしく、インタビュゥが進むに従ってミュ〜ジシャンやバンド名、アルバムや曲名が新しくなって行きます。かなり打ち解けた雰囲気で、ブロック様も笑いながら話すことが多いですね。EBS のサイトに UP されているファンからの質問にはかなり長い質問に対してたった単語二つとか、かなりあんまりな答え方をしているので無口なヒトかと思っていたのですが・・・。「Yeah ! Thank you very much !」 でインタビュゥ終了。その後 「パパパパァ〜♪」 とおどけてんのは誰だ?



スリ〜ブは 4 つ折りになっていまして、各曲の解説とラインナップが印刷されています。3.「We Do It」 の解説に、「ジャ〜マンロックが云々・・・」 とあり、ブロック様が NEU ! のスリ〜ブノ〜トを書いた、とありますが本当か? (←小川様からの情報によりますと、「本当です」 とのこと) 。その他、初期のグル〜プショット (他でも見ることができる有名な写真です) やカルヴァ〜ト時代のライブショット、昔のチケットやバッヂなどのホ〜クスグッズなども印刷されていますね。'73 年 12 月 5 日のチケットが写ってますが (参考文献 1.によるとサンタモニカ・シアタ〜とのことです) $6.50 となってますね。安いのか高いのか解りませんが。

本アルバムはサブタイトルが "COLLECTORS GOLD" となっています。キャラメル包装 (死語か?) に貼られたラベルにも "SPECIAL GOLD DISC" とある通り、ディスクには金色の反射膜がコ〜ティングされています。しかしコレ、モノホンの金じゃぁありませんね。いや、実は昔仕事で金色の反射膜を作る現場に立ち会ったことがあるんですよ。純金なんか使った日にゃコストがかかってしょうがないってんでなんとか安い素材で金色を出そう、って実験を繰り返し、その時一応モノホンはどんなかな、というコトで純金の奴も作ったんですが、なんというかもっとクドいというか、「越後屋、お主もワルよのう」 、というかそんな感じの山吹色でした。安い素材でその色を出すのがなかなか難しいので我々はそれを 「リアルゴ〜ルド」 と称して崇め奉っていたのですが。本アルバムのコ〜ティングはそんな実験の最中に目にしたアルミと銅の合金、もしくは真鍮に近いです。夢をコワす様で申し訳ありませんが。まぁ、反射膜を剥がして成分分析したワケでも無いし、いくら純金といえど不純物の混入で大分色も変わる様なので確かなネタではありませんが・・・。

まさか今後ブロック様のインタビュゥが収録された CD が出るとは (当分) 思えませんので、見つけたら迷わず 「買い」 ではないでしょうか。ホ〜クスの 「曲」 以外にゃ興味ねぇよ、っていうヒトにはあえて勧めませんが・・・。



昔のは こちら をどうぞ。


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