Hawkwind Daze Logo

Compact Disc

Top > discography2 > 2009 > QUARK, STRANGENESS AND CHARM

HAWKWIND | QUARK, STRANGENESS AND CHARM

ATOMHENGE - ATOMCD 2009 (2009)

QUARK, STRANGENESS AND CHARM Atomhenge CD
2CD、スリップケース、ジュエルケース、ブックレット。

Disc 1 - The Original Album
  1. Spirit Of The Age
  2. Damnation Alley
  3. Fable Of A Failed Race
  4. Quark, Strangeness & Charm
  5. Hassan I Sabhah
  6. The Forge Of Vulcan
  7. The Days Of The Underground
  8. The Iron Dream

Bonus Tracks

  1. Damnation Alley (Live Studio Version)
  2. A Minor Jam Session
  3. Spirit Of The Age (Demo Excerpt)
  4. Hash Cake Cut
Disc 2 - The Rockfield Studios Session Tapes
  1. Damnation Alley (First Studio Version)
  2. Spirit Of The Age (Full Extended Version)
  3. The Days Of The Underground (First Version)
  4. Quark, Strangeness & Charm / Uncle Sam's On Mars
  5. Fable Of A Failed Race (Extended Version)
  6. Damnation Alley (Alternate Harmony Vocal Version)

Live Recordings September-October 1977

  1. Spirit Of The Age
  2. Robot
  3. High Rise

メンバー刷新によりツインドラム体制が終了し、ベースにエイドリアン・ショウが加入、ブロック、カルバート、キング、ハウスの5ピースバンドとして、まとまり感のある体制となりました。早いピッチで新作のレコーディングが進みました。このリマスターは、その過程が伺い知れる蔵出しの未発表デモテイクや別バージョンが詰め込まれた2CDとして登場。全体の半分以上が未発表のトラックで占められており、ATOMHENGEリマスター群の目玉。

Disc1のボートラ、Damnation Alleyはデモテイク、一発録りと思われます。アレンジ途上という感じで、ハウスはオルガンのコード演奏に終始していますが、この曲の特徴的なバッキングの和声はほぼできています。間奏ソロパート、完成版はバイオリンですが、ここではブロックのギター。あまりパッとしないので、完成版のスリリングなバイオリンのプレイがやはり良いと思います。10分ほどやってます。
A Minor Jam Sessionはリズム、ギターリフはSteppen Wolfがベース。シンセのシークエンスや電子音が乱れ飛んでいる中、ギターやシンセがアドリブを続けます。中盤からコード進行が一定化し徐々に盛り上がります。これも10分近いトラック。
Spirit Of The Ageもデモ。3分程度。後半部分のボーカルラインや演奏の収束をどうするか試している感じ。
Hash Cake CutはAnthology系の既発曲でお馴染み。幻覚感のあるジャム。

Disc2
Damnationの最初期のデモ。Disc1のテイクはまだ固まっていない中、インプロを中心に演奏してしていますが、こちらのテイクはアルバム収録を意識してまとまりつつあるもの。ボーカルもオーバダブしています。間奏はこれもエレキのみ。
Spirit Of The Ageはフルロング版ということで、イントロからかなり長い導入。曲自体が心地良い流れなので、少々長くても問題ないですが、アルバム収録版に比べると仕上がりはまだ発展途上の様に思います。
The Daysはギターがアコギで全体にシンプルな演奏。これはこれで面白い。
QuarkとUncle Sam'sはメドレー。Quarkはほぼ完成形。通常はフェードアウトしますが、そのままのリズムをキープしたまま演奏が続きます。そしてUncleに。ということで、ここでUncle Samのスタジオテイクが初登場。Quarkとつながっていたとは、ちょっと驚きです。当時のライブテイクが収録されているWEIRD 103 FREE FESTIVALSではDamnation Alleyとのメドレーとなっていました。
そしてLPのSide1最終曲のFable、ロマンティックで夢見る様なコーラスが美しい佳曲ですが、ここでは最終形で6分強たっぷりと聴くことができます。
登場率の高いDamnationですが、これは完成版のミックス違いで、
残り3トラック77年の9〜10月のライブテイクとのこと。SpiritはWEIRD 102からFRIENDS AND RELATIONS IIなどで聴けるテイク、RobotもFRIENDS AND RELATIONSでのテイクと同じ、High RiseはWEIRD 103からANTHOLOGY系に収録されているテイクと同じ、ということでライブテイクは既出のものでした。

これだけのデモテイク類が今更ながらに聴けるというのは嬉しいですね。なお、翌年のHAWKLORDSのアルバムもATOMHENGEリマスターでは、2CDで同様に未発表トラックが多く含まれます。


関連情報

・このアルバムの国内盤「クォーク, ストレンジネス・アンド・チャーム -2009アトムヘンジ・マスター版」のレビュー

・オリジナルLP盤QUARK, STRANGENESS AND CHARMのレビュー

・EXILESさんのCDレビュー

オリジナルUK盤&日本盤ディスコグラフィ2 Compact Disc 2009に戻る

2019/11/22 update


HAWKWIND DAZEトップページに戻る