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Analog Disc

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HAWKWIND | P.X.R.5

CHARISMA CDS 4016 (1979)

初回5000枚に添付されていたピート・フレイム作のファミリーツリー。中古でこれが付属しているものは極めてレア。海外のコレクターに付属しているものを譲ってもらいようやく入手。
サイズは意外に大きく、ジャケとの比較写真を掲載します。
P.X.R.5 Family Tree

裏ジャケはちょっと問題になったことがあり、その対応のため以下の変遷があります。
初回版、イギリスの一般的なコンセントプラグの配線のイラストですが、あえて正常とは異なった結線が描かれ、この配線をすると深刻なダメージを受けますよと右下に記載するというブラックジョーク。

HAWKWIND / P.X.R.5

しかしながら、プレスからこの誤った結線を真似て事故が起きてしまってはまずいのでは、という批判を受けたので、それからの出荷では「注意 このステッカーは剥がさないでください」というシールが貼られました。
HAWKWIND / P.X.R.5

その後、84年の再発盤 (CHC 25)では、コンセントの絵は塗りつぶされました。なお2009年にATOMHENGE版ではコンセント絵が復活、その後2015年にリリースされた復刻LP版(LET THEM EAT VINYL)も同様に隠されず掲載。
HAWKWIND / P.X.R.5

Side 1
  1. Death Trap
  2. Jack Of Shadows
  3. Uncle Sam's On Mars
  4. Infinity
  5. Life Form
Side 2
  1. Robot
  2. High Rise
  3. P.X.R.5

79年5月、HAWKLORDSのアルバムの制作が遅々として進まないからなのか、過去のスタジオ・テイクとライブテイクを集めたHAWKWIND名義のこの作品をリリースします。 内容は77年のQUARKツアーのライブ・テイク(クレジットには11月とありますが、正しくは9、10月)、先にシングルのB面でリリースされたP.X.R.5及びDeath Trapを 含む78年解散直前のスタジオ・テイク、デイヴが自分の農場のスタジオでキングと共に録音した2曲のスタジオ・テイクで構成されています。ミキシングは78年2月とあるので、 その時点でほぼ完成していたと思われますが、HAWKLORDSの始動でお蔵入りしていたと考えられます。
上記のように寄せ集めなのですが、HAWKLORDSに較べて往年のホークスらしさが感じられる内容になっています。タイトルのP.X.R.5は、このアルバムのプロジェクト名だったそうです。P.X.R.5 という曲は宇宙船による探索を歌っているので、その後 P.X.R.5 は宇宙船のネーミングとして定着します。 Uncle Sam's On Marsの中間で交信音が聞えますが、これはアポロ11号が人類月面初着陸した際に、ニクソン大統領がアームストロング船長あてにスピーチした交信記録を使用しています。
クレジットのTHIS IS THE LAST BUT ONEというのが、どこまで本気で記されたのか不明ですが、それが数ヶ月後、HAWKWINDの名前を冠して再スタートという現実になります。
発売初回5000部に付属のファミリーツリーはジャーナリストのピーター・フレイムが制作。フレイムはこの手のファミリーツリーの第1人者で、多くのバンドやエリア別シーンの人物相関図を手がけています。著作Pete Frame's Complete Rock Family Treesにも収録しています。
その後のリイシューですが、92年に VIRGINより初CD化されますが、そこではHigh Riseが別ミックスとなっており、このLP収録のバージョンと異なります。
その後2009年にATOMHENGE版がリリース。上記High Rise別ミックス含む8曲のボーナストラックが加えられました。
2015年には、このATOMHENGE版がLET THEM EAT VINYLより2枚組ビニールとしてリリースされました。


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