IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS
CASTLE COMMUNICATIONS ESDLP 196 (1993)
ダブル・ジャケ、インナー無し。
内ジャケはCDのブックレットと同じ。CDの方が1枚写真が多いです。
Side 1
It Is The Business Of The Future To Be Dangerous
Space Is Their (Palestine)

Side 2
Tibet Is Not China (Part 1)
Tibet Is Not China (Part 2)
Let Barking Dogs Lie
Side 3
Wave Upon Wave
Letting In The Past
The Camera That Could Lie
3 Or 4 Erections In The Course Of A Night
Side 4
Techno Tropic Zone Exists
Gimme Shelter
Avante

7、8月に前作 ELECTRIC TEPEE 同様3人によりレコーディングが行われ、10月に CASTLE よりリリース。スタジオは Barking Dog Studios というクレジットがありますが、2面の曲名から取られたものらしく、実際は多分デボンのデイヴのスタジオでしょう。ELECTRIC TEPEE と同じくCD時代に突入しているため収録時間が長く、LPでは結局2枚組となっています。音の傾向はよりシンセのマルチ・トラック色が強まり、厚いサウンドが全体を支配しています。ブロックとデイヴィのシンセにチャドウィックのパーカッションが絡み呪術的な反復フレーズが印象的。引き続き現実的な社会問題もコンセプトとして取り上げ、2面ではタイトルになっているように中国のチベット侵略に対しての批判が込められています。のちの Tibet Support への支援活動に繋がります。またネイティヴなリズムへの傾倒が進行して、 The Camera That Could Lie ではレゲエを意識し、これものちのキャプテン・リズの加入への布石となっています。この曲の歌詞は SONIC ATTACK 収録の Living On A Knife Edge です。また Letting In The Past は CHURCH OF HAWKWIND の Looking In The Future がベースになっています。ちなみに、歌詞の大元は WARRIOR ON THE EDGE OF TIME の Assault & Battery ですね。さらに先にシングルにてストーンズの Gimme Shelter をサマンサ・フォックスとレコーディングした流れからか、そのトラックをベースにチャドウィックをリード・ボーカルとしてリミックスたテイクも収録されました。チャートは75位。リリースに伴ってUKツアー及びヨーロッパ・ツアーを11、12月に実施しました。ここでライヴ録音が行われ、翌年 THE BUSINESS TRIP としてリリースされます。