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HAWKWIND | HAWKWIND 1997

HAWK RECORDS - HAWKWVP999 (1999)

1997年の『DISTANT HORIZONS』(1997)リリースに伴う英国ツアーからセレクトされたライブアルバム。ホークウィンドの公式サイトでのプライベートリリース。リリースの性質上埋もれがちなアルバムですが、この時のメンバーによるライブが堪能できる良作。プレスはVOICEPRINTと思われます。1曲のみ後に加入することになるMr.ディブスが参加。いずれ正式リリースされると良いアルバム。

HAWKWIND 1997
ジュエルケース。

  1. Wheels (Your World)
  2. Phetamine St.
  3. Fantasy
  4. Alchemy
  5. Love In Space
  6. Aerospaceage Inferno
  7. Sonic Attack
  8. Blue Skin
  9. Brainstorm
  10. Hawkwind In Your Area
  11. Reptoid Vision / Keeper Of The Reptoid
  12. Ejection
  13. Gremlin Pt II

『IN YOUR AREA』 (1998)に97年のライブテイクが収録されていましたが、これはその時のツアーのベストテイクを集めたライブ・アルバム。バンドが運営するサイトMISSION CONTROLでパスポート登録したメンバーに購入権利がありました。
この時のツアーメンバーは、ブロック、チャドウィック、トゥリー、リチャーズ、クラム、リズの6名。アルバム『DISTANT HORIZONS』(1997)リリースに伴ったツアーで、UK及びヨーロッパを周りました。ここではUKでのステージ、7ヶ所からの演奏を収録。
『IN YOUR AREA』収録テイク以上に全体にパワフルなプレイが好印象。編集も丁寧にされており、独立したライブ・アルバムとしての完成度は高く、この時期のベストプレイをセレクトしただけのことはあります。特にいろいろなテイクが存在する「Love In Space」などは、ここのトラックがベストだと思います。
Wheels『DISTANT HORIZONS』のリチャーズ、チャドウィック、リズ共作のハードロック。リチャーズらしいリフを中心に展開。途中語りが入ります。
Phetamine St. 同じく『DISTANT HORIZONS』からでトゥリー作のハードナンバー、ドライブしまくってます。
Fantasy『IN YOUR AREA』収録曲。ブロック、リズ作。ドリーミーで美しいイントロ、続くリフからテンポアップ、リズのラップ風ボーカル、ブロックやトゥリーの掛け合いなどが続く、この時期ならではのナンバー。
Alchemy『DISTANT HORIZONS』のリチャーズ、チャドウィック作のインスト。ひねたリフで突っ走ります。
Love In Space この頃の定番ナンバー。ブロックの美しいバラード。中間部に「Rat Race」(ブロック、リズ作)というリズのボイスをフューチャーしたパートが挟まれます。ブロックも掛け声に参加しており、リズのラップ声とホークスの相性の良さが感じられます。終盤「Love In Space」のコーラスに戻り、感動。突如テンポアップし次曲に編集でつなげていますが、カッコ良い。
Aerospaceage Inferno ロバート・カルバートの『キャプテン・ロッキード&ザ・スターファイターズ』収録曲でホークスはレパートリー化してました。リチャーズが加わることで切れ味の良いアレンジでこれもカッコいいです。
Sonic Attack 前曲からなだれれ込みます。語りは珍しくブロックが担当しています。
Blue Skin『エイリアン4』から、ブロック、トゥリー作。ここも編集で前曲と繋げています。ハイテンポ曲でひたすらリフが繰り返され電子音が飛び交います。
Brainstorm 定番曲もキレよく演奏されます。リードボーカルはブロック、トゥリーとそれぞれリードを取ります。ギターソロもリチャーズ、ブロックが演奏。
Hawkwind In Your Area 前曲の中間部にあたるレゲエナンバー。徐々にテンポアップし「Brainstorm」に戻ります。相変わらずの破壊力で終了。
Reptoid Vision / Keeper Of The Reptoid『DISTANT HORIZONS』のトゥリーとリズの共作。この時期特有のハイテンポなリフ曲。途中から『IN YOUR AREA』の「I Am The Reptoid」の変題曲に変わります。リズの語り。そして終盤は「Reptoid Vision」に戻ります。
Ejection お馴染みカルバートナンバー。中間部に朗読の入るパートが追加されています。後にホークスのメンバーになるMr.ディブスがベースで参加。当時はローディーだったと思います。
Gremlin Pt II カルバートの『キャプテン・ロッキード&ザ・スターファイターズ』でアーサー・ブラウンのリードボーカル曲。ここではトゥリーがボーカル。

99年はバンド結成30周年であり、前年から過去在籍したメンツを揃えてリユニオン・ギグが計画されていました。しかしニックやレミーのスケジュール調整がうまくいかず翌年に持ち越されました。7月にUK国内で一度ギグを実施。8月には日蝕に合わせてカーリーンで野外フェス ECLIPSE PARTY を2日間開催。さらに11月には UK ツアーを実施し30周年の年を締めくくりました。
この年はEMIから30年の足跡を記録したベスト盤EPOCHECLIPSEのリリースを中心に、たくさんのアルバムが発売され、30年を迎えても未だに元気なホークスを感じさせました。


関連情報

・DISTANT HORIZONSのレビュー
・IN YOUR AREAのレビュー
・EXILESさんのレビュー

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2025/01/19 update


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