Compact Disc
EMIミュージック・ジャパン - TOCP-95059 (2010)
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本国で高まる再評価、アトムヘンジのリマスター再発とその国内盤のリリース、新作ブラッド・オブ・ジ・アース、そして待望の初来日招聘が水面下で進行している中、ついに国内のEMIジャパンがギミックジャケの宝庫であるホークウインドのリバティ・UA期のリリースを決定。版権のある1stから5thアルバムまで一気にSHM-CDでリリース。しかし音源については、この時点でも最新だった96年のデジタルマスタリング素材を使用。96年のEMI premierシリーズではデジパック仕様で、カバー内には資料な貴重な写真が掲載されていましたが、国内盤ではギミックジャケ再現に力を入れ、それらは掲載されていません。
各アルバムの解説は、アルバムごとに異なる執筆者をアサインするこだわり。さらに各アルバムには対訳までついていました。
各曲目はLP時代のタイトルを踏襲せず、基本カタカナ表記に改められています。アルバムタイトルは旧題を括弧で表記していました。
本アルバムはLPは72年にリリースされましたが、それ以来2度目のリリースで本邦初CD化、紙ジャケはオリジナルLPの見開きを再現。内容は、オリジナルアルバムの各トラックに4曲のボーナストラックを追加した96年リマスター仕様。
ブロックのバスキング時代のブルーズのカバー、ブリング・イット・オン・ホーム。HAWKWIND ZOO時期のハリー・オン・サンダウンのデモテイク、キス・オブ・ザ・ベルベット・ウィップ、ピンクのカバー、シンバライン。
ZOO時期はリードギターがミック・スラットリーの貴重なテイク。ハリー・オン・サンダウンはテンポがやや遅め、ハーモニカはプレイされていません。キス・オブ・ザ・ヴェルヴェット・ウィップは他のコンピアルバムではSweet Mistress Of Painというタイトルで収録されています。サックスとギターをフューチャーした曲。ブロックがピンク・フロイドの影響を受けていたことが具体的に分かるシンバラインのカバーは、原曲に対してストレートに演奏しておりイメージの広がりは薄いです。ZOO期の3曲はなぜか電子音が鳴っていません。
・オリジナルLP盤のレビュー。
・EXILESさんのアルバムレビュー。
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2018/01/03 update