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2月、真夏の南半球ニュージーランド、オーストラリアへ初のツアーが実施されました。この時、ロンがドラッグの摂取を理由に解雇されており、98年のSTRANGE DAZEでトゥリーのベース代役をしたスティーヴ・テイラーが再起用され、ブロック、チャドウィック、リチャーズに加え昨年からの流れでベインブリッジ、ハウスが参加した編成でした。
そして、レミーのブッキングが可能となった10月に向けていよいよリユニオン・ギグの準備が開始されます。10月21日のロンドン公演とアナウンスされ参加メンバーの調整が始まりました。ニック・ターナーがすでにオールドメンバーとの活動を行っていたため、テリー・オリス、ヒュー・ロイド・ラントン、トーマス・クランブル、ミック・スラットリー、デル・ダトマー、アラン・パウエルらの参加が決定。一方、ジェリー・リチャーズ、リチャード・チャドウィックらはロン・トゥリー、ブリジット・ウィシャートと活動していましたが、ウィシャートはタイミングが合わず不参加。またアラン・デイヴィは自らのバンドでダニー・トンプソンと活動しており、まとめて参加。エイドリアン・ショウにも声をかけましたが、不参加。サイモン・キングは演奏から遠ざかっているので不参加、ステイシアはこの時点では行方が分からず。その他、ディクミク、クナイヴトン、マーティン・グリフィン、ティム・ブレイク、ジェズ・ハゲット(sax)らが参加、そこにチャリティ・シングルで共演したサマンサ・フォックスが客演というメンバー構成になりました。またスティーヴ・スインデルスはブロックの自宅スタジオでのリハから参加。リハは複数のスタジオを使って行われました。
これだけ大勢のプレイヤーがいるためダグ・スミスが動いていたにも関わらず、マネージメントはうまくいきませんでした。しかしステージは意外にまとまったものとなり、舞台裏を知らないファンはとても楽しみました。裏側では意見の相違やギャラの設定内容やその錯綜などがあり、ターナーを始め多くの参加プレイヤーとブロックの溝が決定的に深まりました。一夜の夢の共演でしたがその代償は大きなものとなりました。ターナー側のコネクションでビデオレコーディングもされましたが、売上や版権で揉めることが予想されるためリリースされませんでした。
その後、気の合うプレイヤー同士での活動に分散化し、ブロック本家は、トゥリー、リチャーズ、チャドウィック、デイヴィ、ハウスの5人がコアメンバーとなりました。デイヴィとトゥリーが復帰した形です。
年末にロンドンのアストリアでギグを行い、そこでは上記5人に加えてベインブリッジ、ブレイク、リズ、クナイヴトン、ハゲットが参加。ムアコックが電話回線で登場、その様子はレコーディングされ翌年ライブアルバムとしてリリースされます。
リリース面ではVOICEPRINTからのアーカイブが活発化し、以下のようにWEIRD TAPESを中心に各種リリースされます。
THRILLING HAWKWIND ADVENTURES -HAWKWIND LIVE 1976
GRIFFIN MUSIC - GCD 840-2
76年の秘蔵音源が突如登場。カルバート時代のライブ音源はこれまでも聴くことができましたが、アルバムとしては初リリース。ルドルフ、パウエル在籍時なのでツイン・ドラマー体制のライブとしても興味深い音源(ただしモノラル)。76年10月5日、ハマースミスでの録音というクレジット。
YEAR 2000 CODENAME HAWKWIND VOL II -ALIVE FROM THE DARKSIDE
NMC MUSIC - PILOT 64
アンダーソンもの。前年のYEAR 2000 CODENAME HAWKWIND VOLUME ONEに続く同レーベル(社名を省略形にしている)からの第2弾。中身はBRING ME THE HEAD OF YURI GAGARIN。ハイブリッドCDで動画がオマケで付いていますが、バンドとは関係ないCGアニメ。
HAWKWIND LIVE
BRILLIANT - BT 33032
アンダーソンもの。上のALIVE FROM THE DARKSIDEと同じくBRING ME THE HEAD OF YURI GAGARINと同じ。ジャケがステイシアということだけがポイント。
THE STONEHENGE COLLECTION
PURPLE PYRAMID - CLP 0850-2
ZONESとTHIS IS HAWKWIND DO NOT PANICのカップリング2枚組。
IN YOUR AREA *Reissue*
HAWK RECORDS - HAWKVP17CD
98年リリースされた同題アルバムの再発盤。当時活動拠点であるVOICEPRINTからのリリースし直し。ジャケデザインに僅かな変更がある程度で内容は同じ。
WEIRD TAPES 1 - DAVE BROCK, SONIC ASSASSINS
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP6CD
80年代にバンドから通販されたカセットテープのシリーズWEIRD TAPESのCD化。CD用に新ジャケをおこし、編集し直しています。WEIRD 101 がベース。
WEIRD TAPES 2 - HAWKWIND LIVE/HAWKLORDS STUDIO
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP7CD
WEIRD 102がベース。
WEIRD TAPES 3 - FREE FESTIVALS
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP8CD
WEIRD 103がベース。
WEIRD TAPES 4 - LIVE '78
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP9CD
WEIRD 104がベース。
WEIRD TAPES 5 - LIVE '76 & '77
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP10CD
WEIRD 105がベース。
WEIRD TAPES 6 - LIVE 1970-73
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP11CD
WEIRD 106がベース。
WEIRD TAPES 7 - DAVE BROCK, THE DEMOS
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP14CD
WEIRD 107がベース。
FAMILY TREE
HAWK RECORDS - HAWKVP13CD
ブロックをはじめとするメンバーのソロ・プロジェクトの音源をまとめたもの。ここでしか聴けないテイクばかりです。
ATOMHENGE 76
HAWK RECORDS - HAWKVP5CD
先にリリースされたTHRILLING HAWKWIND ADVENTURES -HAWKWIND LIVE 1976の完全版2枚組。やはりモノラルですがほぼフル・ステージが聴けるという意味では、こちらのほうがポイントが高いです。
SPACEBROCK
HAWK RECORDS - HAWKVP18CD 02
一部既存発表曲を含む作品で、録りだめしていた未発表テイクと合わせたコンピレーション。実質デイヴ・ブロックのソロ・アルバム。
HAWKWIND SPACEBROCK Special CD
HAWK RECORDS - HAWKVP18CD 01
VOICEPRINTのCOLLECTORS SERIESの10枚購入特典CD。上のSAPCEBROCKのミスプレス盤。
ディスコグラフィ1 Analog Disc
ディスコグラフィ2 Compact Disc
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2019/11/23 update