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各作品は分かる範囲内で発表年、発表順にリストアップしています
3月から4月にかけてヨーロッパ諸国を回るスプリングツアーが実施されました。その際ブロックはツアー疲れから同行せず、チャドウィックの旧バンドメイトのスティーヴ・べマンドが代役でギターを弾きました。このツアー終了後、ベインブリッジが脱退。5月からUSツアーが控えていましたが、ウィシャートが同行しないことになり、史上初のトリオでツアー挑むことになり、USでの13公演をこなします。
6月にはスタジオテイクと89年USツアーの収録テイクを編纂したライブアルバムPALACE SPRINGSをリリース、7月よりウィシャートとともに4人で夏場のギグやフェス出演を行います。7/6のブリクストンのギグには脱退以来11年ぶりにティム・ブレイクがゲスト参加。
その後、ウィシャートが正式脱退となり、9月からは正真正銘トリオでの活動になりました。
9月から10月は北欧を含む欧州ツアー、12月は国内のミニツアーとトリオでの実績を積んでいきます。
PALACE SPRINGS
GWR - GWLP 104
89年のスタジオ収録テイク2曲。同年行われた11年ぶりのUSツアーからのテイクで構成。ライブテイクはロスのパレスシアターでの演奏から抜粋、編纂。
トリオでの最新作ELECTRIC TEPEEのリリースはダグ・スミスがディレクターで就任したCASTLE COMMUNICATIONSからとなりました。発売に合わせてUKツアーを4月から5月にかけて実施。アルバムコンセプトになっているティピー(円錐形のインディアンテント)に各メンバーが入って演奏するという仕掛けでした。
8月にブリクストンのアカデミーで一晩ギグを行いますが、メンバー3人に加えてトランス・テクノ系のDJらが参加。この後展開するDJによるホークス・リミックスのきっかけとなったようです。そもそもはSalt Tankのデヴィッド・ゲイツがブロックにホークス曲をリミックスしたテープを送ったことから、リレーションが始まったそうです。この手のダンスミュージックのクリエイター達にリスペクトされるようになったホークス。12月は国内7箇所を回るミニツアーを実施。
ELECTRIC TEPEE
CASTLE COMMUNICATIONS - ESDLP 181
CASTLE COMMUNICATIONSのESSENTIAL RECORDSからのレギュラーアルバム。LP2枚組でナンバリング付き。トリオですが従来と変わらない音の厚み、デボンのブロックの自宅スタジオで制作された初めてのアルバムで、時間的な制約を受けずに制作。全英53位。
1月に複数のDJたちがアレンジしたリミックスシングルSpirit Of The Ageをリリース。4月に本国と欧州を回るスプリングツアーを実施。ダグ・スミスらとバンドメンバーによる新レーベルEMERGENCY BROADCAST SYSYTEMを発足。アルバムのリリースを始めます。夏場のフェスでは、DJ MidasやSalt Tankが参加。そのSalt TankがリミックスしたDecide Your Futureもシングルリリースされ、ホークスと新世代のダンス、トランスミュージックとの接近が進みました。そして11月には新作IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUSが登場。エレクトロニクスの導入はさらに進みます。リリースに伴ったツアーが同月、12月に行われます。いくつかのステージはライブ収録され、以降ライブアルバムとしてリリースされます。
SPIRIT OF THE AGE - SOLSTICE REMIXES
*Remixed by ASTRALASIA*
4 REAL COMMUNICATIONS - 4R1T
カルバートが歌う名曲をSalt Tankなどのチームがアレンジ。それをアストララジアがリミックスして仕上げた12インチシングル。
CASTLE MASTERS COLLECTION
CASTLE COMMUNICATION - CML 3002
ANTHOLOGY系の音源のコンピレーション。
UNDISCLOSED FILES
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM
リリース時はカンパニー名、レコ番表記もないブートレグのような体裁。バンドが設立したインディレーベルEBSの最初のリリース。84年と88年のライブテイクを編纂。
IT IS THE BUSINEE OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS
CASTLE COMMUNICATIONS - ESDLP 196
前作ELECTRIC TEPEE同様、アナログ盤では2枚組。ジャーマン・エレクトロニクスに寄ったシンセ中心のサウンド。以前からステージで演奏していたレゲエ風アレンジが登場。チャリティシングルでリリースしたR.ストーンズのGimme Shelterカバーも収録。
DECIDE YOUR FUTURE E.P.
*Remixed by ALIEN PROPHETS and ASTRALASIA*
4 REAL COMMUNICATIONS - 4R2T
ELECTRIC TEPEE収録のメロハーDecide Your Future、IT IS THE BUSINESS収録のレゲエ風楽曲The Camera That Could Lieを収録。加えてエイリアン・プロフェッツ、アストララジアによるリミックスを収録。
バンドが設立したレーベルEBSからリミックスシングルやレギュラーアルバムもリリースされます。4月にはアイルランドを含むUKツアーを実施。サイモン・ハウスがゲスト参加。9月にライブアルバムBUSINESS TRIPをリリースし、10−11月にヨーロッパツアーを展開。
この年、ニック・ターナーが旧ホークスメンを含む編成でUSツアーを行います。ホークウインドのオールドナンバーをふんだんに取り入れた現代のSPACE RITUALといったステージで、ホークスと混同されるようになってきました。
QUARK, STRANGENESS AND CHARM
*Remixed by ASTRALASIA*
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBT110
タイトルナンバーは下記新作ライブアルバムからのシングルカット。他にUncle Sam's On Marsのリミックスなどを収録した12インチシングル。
THE BUSINESS TRIP
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSLP111
前年のIT IS THE BUSEINESSリリース時のツアーで収録されたライブアルバム2枚組。オーバーダブや曲順変更など編集されています。
以前ホークスのサポートバンドなどを渡り歩いていたベーシスト、ロン・トゥリーがブロックにボーカリストとして売り込み採用となりました。トリオでの限界もきていたようで、トゥリーのアイデアを生かした新曲が書かれ始め、4月からいきなりのUSツアーでデビュー。新曲にオールドナンバーはカルバート曲を多く入れたセトリ。トゥリーはカルバートさながらのシアトリカルなパフォーマンスを発揮。
過去にスタジオで録りだめしたアウトテイクが結構あり、ダグ・スミスの提案でアルバムにまとめてリリースすることになったのが、PSYCHEDELIC WARRIORS名義のWhite Zoneというアルバム。CDのみのリリースでした。
6月、7月のギグには周辺バンドのTubilah Dogのギタリスト、ジェリー・リチャーズが参加しました。新作ALIEN 4のレコーディングにも1曲だけ参加。アルバムは10月にリリース。それに合わせたUK&欧州ツアーを実施、そこで収録されたテイクが翌年ライブアルバムとしてリリースされます。
AREA S4
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBT107
ニューアルバムALIEN 4からのシングルカット。アルバムから5曲収録した12インチシングル。
ALIEN 4
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSLP 118
アナログ盤はまたもや2枚組。90年代に入って世の中はCD時代。収録時間が増えた分アナログ盤は2枚組でないと収まらない。エイリアンによる誘拐、人体改造などのテーマを正面から扱い、トゥリーのシアトリカルなアイデアが爆発したようなふり切れた作品。
ディスコグラフィ1 Analog Disc
ディスコグラフィ2 Compact Disc
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2018/11/08 update