Top > discography1 > 1970-1972
各作品は分かる範囲内で発表年、発表順にリストアップしています
69年に結成されたバンドは正式名がないまま活動を開始。同年8月、ラドブローク・グローブのオールセインツホールでのハイ・タイドのギグの後、その機材を借りて20分程度のジャムを演奏。その時はGROUP Xと名乗っていました。DJジョン・ピールの推薦を受けてダグ・スミスのクリアウォーター・プロダクションズと契約。その後も年末年始を挟んでギグを続けます。年明け後にギタリストがミック・スラットリーからヒュー・ロイド・ラントンに変更。そしてレコード会社との契約を果たし、シングル&LPデビュー。ヒットはしなかったものの、前年から頻繁に行なっているギグの影響でアンダーグラウンドの新星として認知されていきます。ベーシストのジョン・ハリソンはバンドに馴染めず脱退。代わりにスキン・アレイからトーマス・クランブルが加入。8月のマン島フェスでは、連日ピンク・フェアリーズと場外での演奏を行い注目を浴びます。しかしラントンがドラッグでダウンし、そのままバンドを脱退。ギタリストはブロックのみとなります。またここで知り合ったステイシアがダンサーとして参加することになります。なおラントンは数ヶ月後復活し、再びミュージックビジネスに復帰します。
HURRY ON SUNDOWN / MIRROR OF ILLUSION
LIBERTY/U.A. - LBF 15382
ホークウインド初の正規リリースレコード。デビューシングル。プロデュースはプリティ・シングスのディック・テイラーという英国ガレージ&サイケデリック・ロックの系譜を継ぐバンドとしてのデビュー。DEMO盤、通常盤を紹介。
HAWKWIND
LIBERTY/U.A. - LBS 83348
上記先行シングルに続き、翌月発売されたファースト・アルバム。タイトルはバンド名を冠しています。プロデュースはシングル同様D.テイラー。
年初からギグを徹底的に続けますが、3月にクランブルが脱退、アモン・デュールIIのデイヴ・アンダーソンが加入。5月にはディクミクが脱退、代わりにサウンドエンジニアだったデル・デトマーが参加、さらに詩人ロバート・カルバートが時折ステージに参加し始め、SF作家のマイケル・ムアコックもステージに立ちました。6月には初の海外遠征でドイツへ。その後グラストンバリー・フリーフェスに登場。ステイシアのヌードダンスと共にますます注目を浴びます。ディクミクが復帰しカルバートのコンセプトを基にニューアルバムのレコーディングを行い10月にリリース。リリース前にアンダーソンが脱退し、デットマーが代わりにと連れてきたレミーが参加。ベースプレイヤーが頻繁に交代してきましたが、ようやくレミーで落ち着きました。12月になると、オリスがドラッグ摂取過剰でステージに立てない日があり、ピンク・フェアリーズのトゥインクが代役となりました。パリのオランピア劇場にも出演。
IN SEARCH OF SPACE
UNITED ARTISTS - UAG 29202
シンボリックなカバーアートに包まれリリースされた2nd。ロバート・カルバートが起用されコンセプトを、バーニー・バブルスがアートワークを担当。サイケデリック&スペースロックとして一気に開花。チャートで18位とロンドンのアンダーグラウンド・ヒーローとなった記念碑的作品。
年初からギグが続き、2月にはついにオリスがドラッグでダウン。レミーのツテでサイモン・キングが参加。カルバートも復帰し4月まで継続的に参加。2月のラウンドハウスでのギグはライブレコーディングされます。バンドは徹底的なロードを敢行しつつ、先のライブテイクを元にしたシングルSilver Machineを6月にリリース、これが大ヒットを記録。相変わらずカルバートは散発的に8月、その後11月から年末にかけて参加。新作DOREMIは11月にリリース、SPACE RITUALツアーと合わせてホークウインド史のエポックとなりました。
ホークウィンド
東芝音楽工業 LP-80408 / 東芝EMI LP-80408
日本では本国リリースの2年後に1stアルバムが発売されました。この後公式アルバムの日本盤は、76年の「アストウンディング・サウンズ,アメージング・ミュージック」までは順当にリリースされていくことになります。
GREASY TRUCKERS PARTY (V.A.コンピレーション)
UNITED ARTISTS - UDX 203/4
2月に実施されたロンドンのラウンドハウスでのギグテイクから抜粋されたトラックを収めたアルバム。
宇宙の探求
東芝音楽工業 LLP-80463 / LLP-80663
72年3月にファーストアルバムに続いてリリース。初回はシングルジャケットでしたが、その後シルバー・マシーンのヒットにより同年11月に見開きジャケとして再発。
REVALATION A MUSICAL ANTHOLOGY OF GLASTONBURY FAYRE (V.A.コンピレーション)
REVALATION REV1/2/3
屋外ロックフェスの総本山、その71年の第2回を記念してリリースされたコンピレーションアルバム。ホークスのトラックはグラストンバリーでの演奏ではなく、GREASY TRUCKER'S PARTY(72年のラウンドハウス)でのテイクを収録。Silver Machineのベーステイクとして有名。
SILVER MACHINE / SEVEN BY SEVEN
UNITED ARTISTS - UP35381
ホークス最大のヒット曲で最高3位。実際の演奏ではカルバートがボーカルがだったのですが、上記GLASTONBURYの元テイク聴くとヨレヨレのため、そのまま使えなかったことがよく分かります。結局レミーのリードボーカルで大成功。
シルバー・マシーン
東芝音楽工業 LLR-10133
日本では10月に火がつき12月にかけてヒットしました。通称赤盤もあり。民放でのランキングを掲載しました。
DOREMI FASOL LATIDO
UNITED ARTISTS - UAG 29364
ホークウィンドの最初のピーク。Silver Machineの大ヒット中にレコーディングされ、アルバムのリリースに伴いSPACE RITUALツアーが実施されました。レミーの参加により、更なるドライブ感が増した傑作。チャートはさらに上がって14位。
ディスコグラフィ1 Analog Disc
ディスコグラフィ2 Compact Disc
関連アーティスト・ディスコグラフィ
2019/11/03 update