MICHAEL MOORCOCK & THE DEEP FIX
THE NEW WORLDS FAIR
UA UAG 29732 (1975)
SF&ファンタジー作家として英米で名高いマイケル・ムアコック、全体量から較べると僅かですが、いくつかの作品は邦訳され出版されました。しかし日本ではあまり人気がないので最近は全く翻訳本が出ません。そのムアコック、50年代ロンドンで流行っていた R&B、R&R、ブルーグラスに影響を受け、ミュージシャンも志したこともあったそうです。ホークスとの関わりは、70年頃にラドブローク・グローブでフリーコンサートをやっていたバンドに、詩の朗読で参加したのが最初。この時、誘いをかけたのはカルバートだったそうです。その後ゲストで作詞や朗読、歌手として長いことホークスと関わってきました。2000年のXマス・ギグでも現在の住いのあるテキサスから電話で参加、電話越しに Sonic Attack を熱唱していました。これは彼の1stソロ・アルバムです。
シングル・ジャケ。一見普通のイラストのように見えますが、イラストを描いた木の板を貼り合わせ、立体になっているものを撮影した写真。アートワークはもちろんB.バブルス。右はインナー・スリーブの表裏。4冊の著作の表紙が掲載されています。
DEEP FIX はムアコック、スティーヴ・ギルモア、グラハム・カルノックの3人によるバンドで、その名前はムアコックの小説 THE FINAL PROGRAM に登場するバンドからその名前を取っています。活動は72年頃から行っており、ホークスメンのバックアップによりスタジオで Dodgem Dude と Starcruiser の2曲を収録しました。これは LIBERTY が興味を示さず、お蔵入りになってしまいましたが、のちにリリースされます(後述)。それにめげず75年にアルバム制作にとりかかります。DEEP FIX の3人に加え、以下のホークス布陣が参加。ドラムはキング、パウエル、キーボード&バイオリンでハウス、この3人は全曲。ブロックは Last Merry Go Round にのみリードギターで参加。