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2000.02.08. Upload.

"THE HAWKWIND REMIX PROJECT"
1999

the hawkwind remix project

CD:LABEL UNKNOWN/Warlord777CD

1.Golden Void / 2.Sonic Attack
3.Brainstorm / 4.Earth Calling
5.Levitation / 6.Silver Kachina
7.Masters Of The Universe

Re-Mixer Unknown



'99 年暮れ (?) に突如リリ〜スされたワケの解らないアルバム。いや、一応タイトル通りリミックスアルバムみたいなんですが、リミキサ〜の名前は不明だしそれ以前にレ〜ベル名すら不明。インナ〜シ〜トなどから得られる情報はレコ番と曲目と "special thanks to trevor long for making this project possible" という謝辞のみです。一体何なんでしょうか、コレは。謝辞の文面からすると "trevor long" ってヒトはホ〜クスのマネ〜ジメントか版権管理担当者、もしくはリミキサ〜と思えるんですがワタシゃこの名前は初耳です。ディスクのレ〜ベル面にはお約束の 「許可無き複製等を禁ず」 の印刷がありますが、そもそもドコに許可を申請したらいいのかすら解んね〜ぞ、おい。まぁ、いいか。ど〜せなんにも解んね〜コトだし、とっとと行ってみましょ〜。



1.「Golden Void」
フェイザ〜のかかったストリングスシンセが流れ、「Golden void Part II」 のブロック様のさめざめヴォ〜カルがコラ〜ジュされます。クラフトヴェルクっぽい音色・フレ〜ズのシンセも入っておりこの時点では結構スペイシ〜で好感が持てるんですが、その後はきょうびのリミックスではお約束 (?) のちゃらけた打ち込みリズムが入りブチ壊し。ヴォ〜カルはブロック様のさめざめ系なのでこんなちゃらけた打ち込みリズムなんか入れずにイントロの雰囲気で押し通してくれればもっと評価が高かったかも。まぁ別にワタシなんぞに四の五の云われる筋合いは無いでしょうけど。しかしこのブロック様のヴォ〜カルの元ネタは・・・ 「Warrior On The Edge Of Time」 (2) じゃありませんね。手持ちのアルバムの全てのバ〜ジョンを聴いてみたんですが出所が解りません。一体ドコから・・・まさか新録?

2.「Sonic Attack」
重々しいノイズとくぐもった重低音、電子音などが流れ、誰のものとも解らない 「Sonic Attack」 の詩の朗読が入ります。声が電子変調されていてよく解らないのですがカルヴァ〜トやホ〜クスのメンバ〜では無い様子。リズムレスで最後まで押し通すので結構スペイシ〜。しかしこの朗読、とりすました喋り方がなんか違和感ありますね。ど〜せなら 「Space Ritual」 (14) のイっちゃってるカルヴァ〜トのヴォ〜カル使えば良かったのに・・・あれ? コレってリミックスじゃなくてまるっきりの新録では? ホ〜クスの音ネタ全く使ってないし。ひょっとして電子音とかが使われてるのかな。でもそんなのわざわざサンプリングするより作った方が早いですしね・・・ってまさかこの程度の電子音作れねぇワケじゃねぇだろうな、おい>誰にだ。

3.「Brainstorm」
この曲ものっけからノイズと電子音が盛大に流れ、デジタルシンセっぽい上昇音をバックに誰とも解らない変調された声がコラ〜ジュされます。なんかブロック様っぽくも聞こえますが。その後はシンセのゲロゲロノイズやスウィ〜プ音の大洪水になり、後半遠くの方でかすかに 「Brainstorm」 の演奏がコラ〜ジュされています。最後はブロック様の 「Thank you ! Good night !」 の MC のコラ〜ジュで終了。しかしこの下痢便ノイズの洪水は・・・凄まじいな、コリャ。音はデジタルっぽいんですが、よっぽどパッチングやモジュレ〜ションル〜チンの自由度のあるデジタルシンセじゃないとここまでお下劣なノイズは出せないのでは? ひょっとして Nord Modular か? 尚この曲もリズムレス・・・というか音程感すらありません。後半のコラ〜ジュが無ければ 「ドコが "Brainstorm" やねん!」 と言いたくなりますが、曲名ではなく言葉本来の意味での 「Brainstorm」 と思えば納得か。ある意味初期のグチャドロさがあって好感度大ですね (おお、ホメてる!) 。

4.「Earth Calling」
打ち込みの 16 ビ〜トのリズムと 「Live Seventy Nine」 (5) に収録のブレイク先生の曲 「Lighthouse」 に似たシンセベ〜スが流れ、ブロック様そっくりな音色のファズギタ〜のリフ、ハ〜モニクス、スライドギタ〜のフレ〜ズなどが演奏されます。ライブの MC っぽいのもコラ〜ジュされていますね。中盤打ち込みリズムがカットされて少し沈静化した後再びギタ〜のカッティングとブロック様のヴォ〜カル 「This is Earth Calling ・・・♪」 が入ります。このリフとヴォ〜カル、初めて聴くんですが・・・声もギタ〜もホントにブロック様っぽいし、新録か? その後チャカポコしたパ〜カッションを挟んで今度は正真証明 「Acid Daze」 (DISC 1-9) を始め多数のコンピに収録されている 「Earth Calling」 がコラ〜ジュされます。オリジナルではカットされていたニック様の 「うけけけけけけ」 というお下劣な笑い声も入っていますね。再びチャカチャカした打ち込みリズムが入り、ブレイク先生の 「Lighthouse」 のイントロのナレ〜ションがコラ〜ジュされて曲は終了。ナレ〜ションの音ネタは 「Live Seventy Nine」 (5) のイントロの 「Star なんちゃら 4-5-6」 って部分のリバ〜ス再生ですね。HD に録音して逆再生したら解りました (ヒマだね) 。結構面白いかな、ブロック様も生演奏 (?) してるし。

5.「Levitation」
重々しい打ち込みリズムとベ〜スで始まりブロック様の 「Your captain is dead !」 のナレ〜ションがコラ〜ジュされ、シンセの単純なフレ〜ズと共に誰のものとも解らない 「Levitation」 (1) の歌詞のラップが入ります。エフェクト掛けまくりでほとんどデス声 (っつ〜んですか? こういうの) ですね。やたら 「Dead, Dead, Dead, ・・・」 を連発してますし (コリャ偏見か) 。特に展開は無く、単純な繰り返しでおしまい。尚 「Your captain is dead !」 の音ネタは 「Stonehenge This Is Hawkwind Do Not Panic」 (2) ですね。結構オモロいかな、コレも。ドス効いてるし。

6.「Silver Kachina」
タイトルは決してワタシのスペルミスではありません。このと〜り印刷されています。ノイズとシンセのスウィ〜プ音で始まりせわしない打ち込みリズムが流れ (・・・ったくどいつもコイツもなんとかならんのかコリャ) 、「Silver Machine」 がコラ〜ジュ・・・ではなくて全く別の聴いたことも無い曲が演奏されます。ワンコ〜ドの半音リフでゴリ押しする辺りはホ〜クス的なのですが、やっぱりリズムがこれじゃなぁ。フィルタ〜のカットオフを開閉したりと小細工はしているんですが。途中ちょろっと 「Silver Machine」 のコ〜ラス部 (唄 : レミ〜様) がコラ〜ジュされています。エンディングはデジピの循環フレ〜ズが入ってちょっとハルモニアなどの初期ジャ〜マンロックを思わせますが、デジピの音、もうちょっと腐らせた方が雰囲気出たかも。あ、別にジャ〜マンロックやろうってワケじゃ無いのか。ところでこのタイトル、ど〜ゆ〜イミだ? ネットで検索したところホピ族インディアンに伝承されている人形が "Kachina" と呼ばれてるらしいですが。

7.「Masters Of The Universe」
インデックスでは 6 曲目の 6 分 32 秒辺りから始まりますね。ここまでやるかインデックスエラ〜。ある意味ご立派!・・・まぁそれは置いといて。メインリフの 4 小節が延々とル〜プされ、多分 5.「Levitation」 と同じヒトと思われる 「Masters Of The Universe」 のヴォ〜カルが入ります。声がちょっとニック様っぽいかな、このヒト。唄い出しをニック様に似せて 1 小節後ろにズラしている辺りのこだわりも好感持てます。所々で往年の乾いた音質のギタ〜リフがコラ〜ジュされますが、昔のライブテイクとか持ってきたのかな。なんか違う様な気もしますが。バカにしてるワケじゃありませんがブロック様ってこのテの 16 分系を織り交ぜたカッティングはほとんどやらないヒトなんで。あ、ライブテイクがあまりにも多いんでウラは取ってませんケド。曲は特に展開があるワケでもなく単純な繰り返しで終了。終了後に 30 秒程度の無音部分があるので何かやらかすのかな、と期待したんですが・・・別に何もしてません。なんか意味あんのか? コレ。



タイトルからして 「Ritual Of The Solstice」 みたいなモンか、とあまり期待していなかったのですが、曲によっては結構楽しめますね。とはいえホ〜クス関連のアルバムでなければまた評価が違ってクソミソな評価だったでしょうケド。あ、その前に買わないか、ホ〜クス関係じゃなければ。決して初心者におススメできる内容ではありませんが、本文で触れた通り所々ブロック様が参加しているフシもありますので (確証はありませんが) ある程度までイったファンとしてはゼヒ押さえておきたいアルバムなのではないでしょうか。まぁ持ってりゃ安心系 (?) のアルバムで今後ほとんど聴かないでしょうケド (おい) 。

インナ〜シ〜トは単なる一枚の紙にシルヴァ〜と白の 2 色印刷で表にジャケ写、裏に曲目とレコ番・謝辞が印刷されているだけです。ケ〜ス裏は銀色一色で曲目すら印刷されていません。ん〜〜〜なんかやる気無いなぁ。ほとんどブ〜ト臭いというかブ〜トの方が凝ってますね、コレじゃ。尚冒頭で述べた通りレ〜ベルは不明なのですが、ディスクの金型や内周にカッティングされている文字からして原盤のカッティングからディスクのプレスまでは最近リリ〜スされている一連の Voiceprint モン、「Complete '79」「Choose Your Masques - Live '82」 、プライベ〜トリリ〜スの 「Hawkwind 1997」 と同じだと思われます。ど〜なってるんだろ。やっぱりホ〜クスが一枚噛んでるとしか思えないんですが。

ホ〜クスのオフィシャルサイトにもメンバ〜自身が運営するサイトにも本アルバムの情報は全くありません。こうなるとほとんどミステリ〜ですね。まぁそれらのサイトには前述の Voiceprint モンの情報も無いんですが。一体何がどうなっているのやら。っつ〜コトで今後また情報が入りましたらその時 UP しようと思います。あ、何かご存知の方がいらっしゃいましたら情報下さい


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