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1998.10.30. Upload.

"P.X.R. 5"
1979

p.x.r.5

CD:VIRGIN/CDSCD401

1.Death Trap / 2.Jack Of Shadows
3.Uncle Sams On Mars / 4.Infinity
5.Life Form / 6.Robot
7.High Rise / 8.P.X.R. 5

Line-Up



カリスマレ〜ベルでのラストアルバム。と同時に、カルヴァ〜ト参加の最後のアルバムでもあります。前作 「Hawklords 25 Years On」 の失敗を反省したのか、再び 「HAWKWIND」 名義に戻しています。実はこのアルバム、録音は前作 「Hawklords 25 Years On」 よりも前で、リリ〜スだけが後になった、との事です。ジャケットに 「This is the last but one」 と記されていて、ファンに混乱を巻き起こした、と参考文献 1. に書いてあります。

4.「Infinity」 で、なんとアルバム 2 枚と 3 曲ぶりにブロック様がリ〜ドヴォ〜カルをとっています。ああ、お帰りなさいませ。待ってたんですよ、ブロック様。レミ〜様もニック様も亡き (?) 後、やっぱりホ〜クスのヴォ〜カルにはブロック様の諸行無常ヴォ〜カルが必須だ、と改めて認識し直した事でしょう。リアルタイムに聴いていたヒト達は。

時代柄か、1.「Death Trap」 などはパンク / ニュ〜ウエ〜ブっぽいんですが、曲順が進んでいくにしたがって往年のホ〜クスらしさが戻ってくるように感じます。重量感もアルバム終盤に向かって徐々に増していきます。これはプロデュ〜スが曲によって違うためで、1.「Death Trap」 がカルヴァ〜ト / ブロック、2.「Jack Of Shadows」 がカルヴァ〜ト / (サイモン・) ハウス、3.「Uncle Sams On Mars」 、6.「Robot」 、7.「High Rise」 がHAWKWIND、4.「Infinity」 、5.「Life Form」 、8.「P.X.R. 5」 がブロック様一人、となっています。う〜むこうして見ると、なんとなく絶不調の原因が見えてきたような気が・・・

6.「Robot」 、・・・がんばれホ〜クス、復活の日は近いぞ!そして 7.「High Rise」 はカルヴァ〜トのホ〜クス時代最後の曲。まさに 「最後の熱唱」 を聴かせてくれます。さめざめとした諸行無常 (コレばっかですが) の曲調も Good!です。これが最後、って言うんだから皮肉なものですね。発つ鳥、跡を濁さず、ってトコでしょうか。・・・最初からこの路線でやってればよかったのに、という話もありますが・・・ま、死人に鞭打つ様な ( 「様な」 、じゃないか、実際お亡くなりになったんだし) マネは止めよう。この曲、このアルバムではハモンドが主体ですが、コンピレ〜ション盤の 「Acid Daze」 (一発目!) ではオ〜バ〜ハイムっぽいポリシンセで演奏されています。甲乙は付けがたいですね。どちらもいいです。尚、本アルバムの CD には LP 時代とは違うミックス・バ〜ジョンが収録されている、と参考文献 1. に書いてありますが、LP を聴いたことがないためどの様に違っているかは不明です (←追加欄参照) 。

8.「P.X.R. 5」 にいたっては、もう完全復活、って感がありますね。アルバム冒頭と同じバンドとはとても思えません。・・・しかしこうして聴いてみると、カリスマ時代ってのは一体何だったんでしょうか。「Warrior On The Edge Of Time」 のクオリティからいきなりコケて、どん底まで落ちた末にどん底以前の録音のアルバムで息を吹き返すとは。なんかヤなコトでもあったのでしょうかブロック様。離婚したとか・・・(ないない) 。

そしてバンドはその後、来るべき'80年代に向けて (?) 大規模なリストラをした上でツア〜を行い、その時の録音を翌'80年に次作 「Live Seventy Nine」 としてブロンズレ〜ベルからリリ〜スすることになるのでした。



1999.10.25. 追加
小川様より、7.「High Rise」 についての情報を頂きましたので掲載致します。

「P.X.R. 5」 のヴァージン盤 CD を入手しました。で、問題のハイライズなのですが、音源同じのミックス違いでした。LP ヴァージョンのヴォーカルは多分、後から差し替えたモノでしょう。こちらの ( CD の) ヴォーカルの方がディレイがかかっていますがなんとなく自然な感じがします。「Tales From Atomhenge」「25 Years On 1977-1986」 のテイクは確かに LP ヴァージョンでした。つまりこのヴァージン盤 CD に収録のリミックスヴァージョンの方が音源としては珍しいワケですね。ここでしか聴けないのですから。それと、ラストのタイトル曲、8.「P.X.R. 5」 はイントロ、エンディングのフェードアウト、共に CD の方が LP ヴァージョンより数秒長いですね。


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