2000.01.22. Upload.
"HAWKWIND 1997"
1999
CD：LABEL UNKNOWN/HAWKVP 999
1.Wheels (Your World) / 2.Phetamine St.
3.Fantasy / 4.Alchemy / 5.Love In Space
6.Aerospaceage Inferno / 7.Sonic Attack
8.Blue Skin / 9.Brainstorm - Turner
10.Hawkwind In Your Area
11.Reptoid Vision Keeper Of The Reptoid
12.Ejection / 13.Gremlin Pt II
1997
recorded live on the 1997 u.k. tour
Line-Up
Dave Brock (Guitars, Vocals, Keyboards, F/X)
Richard Chadwick (Drums & Percussion)
Ron Tree (Bass, Vocals)
Jerry Richards (Guitars, Vocals, Keyboards)
Capt. Rizz (Vocals)
Crum (Keyboards)
Mr. Dibbs (Bass on Ejection)
最初にお断りしておきますが、このアルバムはホ〜クスのメンバ〜自らが運営する Web サイト "Mission Control" によるプライベ〜トリリ〜スです。一般の流通経路には乗っておらず、通信販売オンリ〜となっています。しかも入手するにはまず "Mission Control"で "HAWKWIND PASSPORT" なるものを取得し、そのパスポ〜トの通しナンバ〜が必要となります。その辺の申し込み方法等は全て "Mission Control" に UP されていますのでご参照下さい。英語ですケド･･･などとエラそうに書いていますがワタシゃまだパスポ〜トを取得しておらず、たまたま 2 枚購入したHAWKWIND DAZE 管理人 様からひとつ譲ってもらったというのがホンネです。年明け早々小判鮫でスミマセンでした。
'99 年にリリ〜スされたライブ盤です。ディスクのレ〜ベル面には ｢まるし〜 1998 まるぴ〜 1998｣ と印刷されていますが (平仮名じゃないです、当然) 、上記の "Mission Control" でアナウンスされたのが '99 年ですので '99 年のリリ〜スとさせて頂きました。内容はタイトル通り '97 年の U.K. ツア〜の録音です。いろんな場所でのライブを編集したらしく、一曲毎に収録日時のクレジットがあります。編集はジェリ〜･リチャ〜ズとクレジットされていますが、意外な才能あるんですね、リチャ〜ズさん。あ。実際の編集作業はエンジニアがやったのか。音質はさすがにメンバ〜自らがリリ〜スしただけあってグレ〜ト。マルチトラックで収録した音源をミックスダウンしたみたいですね。尚、ジャケットのクレジットには "No Overdubs" とありますが、わざわざ念を押す辺りがかえってアヤしい？･･･って失礼ですね、スミマセン。
編集でうまくつないではいるものの上記の通りいろんな場所でのライブを編集したものですので、各曲別々にレビュゥしていきたいと思います。各曲ごとに記されている収録場所と収録日のクレジットも転記しておきました。
1.Wheels (Your World)
Glasgow Garage 19/10/97
初のライブバ〜ジョン。オリジナルスタジオバ〜ジョンは '97 年リリ〜スのアルバム ｢Distant Horizons｣ (8) に収録されており後半のヴォ〜カルはブロック様が取っていましたが、こちらではキャプテン･リズになっています。なんかカッコいいなぁ、コレ。まぁホ〜クスの場合ライブでカッコ良くなるってのはお約束ですが。電子音のミックスが大きいのも勝因ですね。
2.Phetamine St.
Leeds Irish Centre 27/10/97
ロン･トゥリ〜作＆ヴォ〜カルの曲で初のライブバ〜ジョン。オリジナルスタジオバ〜ジョンは ｢Distant Horizons｣ (2) 。そちらではちょっと目も当てられないロケンロ〜だなという印象があったんですが、こうしてライブで聴くと結構イケますね。これもお約束か。演奏が荒くなり、いくらかホ〜ル･リバ〜ブがかかっているのが幸いしてるみたいですね。
3.Fantasy
Norwich U.E.A. 08/10/97
初のライブバ〜ジョン。｢In Your Area｣ (インデックスエラ〜が盛大なのでトラックナンバ〜表記は致しません) のオリジナルスタジオバ〜ジョンは ｢Your Fantasy｣ というタイトルです。いくらかアレンジ変更がされていて、曲の冒頭からチャドウィックのキックとリズのナレ〜ションが入っています。シ〜ケンスパ〜トに入るとほとんどスタジオバ〜ジョンと同じになってしまいますが。融通効かないからなぁ、機械って。
4.Alchemy
Newport Centre 06/11/97
オリジナルスタジオバ〜ジョンは ｢Distant Horizons｣ (4) に収録。｢In Your Area｣ にもライブが収録されていて、尺もアレンジもほぼ同じですね。まさかダブりモンか？ ･･･なわきゃ無い･･･だろう･･･な･･･ええと、同時再生して確認したところ確かに演奏テイクは違ってました。同時再生しなきゃ解らない程の違いではありますが。しかしここまでテンポが一致する別テイクって･･･とりあえず体内時計がそ〜と〜正確みたいですね、チャドウィックさん。クリック聴きながら叩く曲とも思えませんし。それとも単なる偶然か？ はたまたタイムストレッチ処理か？･･･(しないって)
5.Love In Space (Rat Race)
Newport Centre 06/11/97
この曲、すっかりライブの定番曲になった感がありますね。｢In Your Area｣ に収録のライブバ〜ジョン同様 ｢Love In Space｣ の中間にリズがヴォ〜カルを取る ｢Rat Race｣ が挟まれていますが、前半･後半共 ｢Love In Space｣ が長く収録されておりアレンジも多少変更されています。比較の為に聴き直して見た ｢In Your Area｣ バ〜ジョンには ｢Rat Race｣ に入る直前にどうもテ〜プの編集をしたフシがありますね。
6.Aerospaceage Inferno
Liverpool Empire 23/10/97
カルヴァ〜トの 1st ソロ、｢Captain Lockhead And The Starfighters｣ に収録されていた曲でトゥリ〜がリ〜ドヴォ〜カル。4.｢Alchemy｣ からこの曲までは曲順が ｢In Your Area｣ と同じですね。当時の定番進行だったのかな。収録日時はこの曲だけ違ってますケド。この曲はアレンジも尺も ｢In Your Area｣ ほとんど同じ。まぁあまりいじりようが無い曲ではありますが。そりゃそうとちょっと声に元気が無いですよ、トゥリ〜さん。
7.Sonic Attack
Liverpool Empire 23/10/97
この曲、'80 年代以降のライブでは ｢Sonic Attack｣ (1) に収録のバンド演奏入りバ〜ジョンが多かったのですが、ここでは電子音やノイズ、フリ〜のドラムにナレ〜ションが絡むという ｢Space Ritual｣ (14) の頃のライブバ〜ジョンですね。最新のデジタル機器を使用して声に変調かけまくり、電子音もバリバリです。ナレ〜ションはブロック様が担当。この曲のナレ〜ションがブロック様ってのは結構珍しいのでは？
8.Blue Skin
Colchester Charter Hall 10/10/97
収録日時は 7.｢Sonic Attack｣ と違っていますがクロスフェ〜ドでうまくつなげています。オリジナルスタジオバ〜ジョンは ｢Alien 4｣ (4) に収録。｢Love In Space｣ (DISC 1-6) にもライブバ〜ジョンが収録されており、ライブアレンジはそちらとほぼ同じですね。こっちじゃギタリストが一人増えてるのになぁ。それでも中間部のブレイクはこっちの方がキレがいいかな･･･まぁ些細な違いですが。
9.Brainstorm
Liverpool Empire 23/10/97
ライブ定番曲ですね。｢In Your Area｣ にも同時期のライブが収録されており、次の 10.｢Hawkwind In Your Area｣ を含めて尺、アレンジ共ほぼ同じ、あまり新鮮味は無いです。とはいえかなりイケイケのライブテイクで楽しめますが。
10.Hawkwind In Your Area
Liverpool Empire 23/10/97
インデックスは 9.｢Brainstorm｣ と別々になっていますが、｢In Your Area｣ 同様 ｢Brainstorm｣ の中間部にこの ｢Hawkwind In Your Area｣ が挟まれた形になっています。リズがヴォ〜カルを取る純度 100％ 、混じりっ気無しのレゲェナンバ〜です (初めて見る方へ : リズってドレッドヘア〜･黒人のレゲェのおじさん･･･いや、兄ちゃんかな･･･です) 。後半は ｢Brainstorm｣ に戻って終了、ブロック様の ｢Thank you ! Good night !｣ という挨拶があってフェ〜ドアウト。
11.Reptoid Vision - Keeper Of The Reptoid
Liverpool Empire 23/10/97
ブロック様によるちょっと長めの曲紹介でスタ〜ト。トゥリ〜とリズの共作とクレジットさてれおりタイトルに少々尾ひれが付いていますが、曲は ｢Distant Horizons｣ (6) に収録の ｢Reptoid Vision｣ そのまんまです。初のライブバ〜ジョンですね。ライブ演奏でカッコ良さがアップしているのはお約束。中盤のナレ〜ションをリズが担当していて、これが ｢Keeper Of The Reptoid｣ なんでしょう。ブロック様やトゥリ〜も所々で喋ってるような･･･声に変調がかかっていてよく解りませんが。この部分は ｢I Am The Reptoid｣ というタイトルで ｢In Your Area｣ にも収録されています (テイクは別) 。
12.Ejection
Paighnton Festival 05/11/97
カルヴァ〜トの 1st ソロ ｢Captain Lockhead And The Starfighters｣ に収録されていた曲で、ホ〜クスのライブでは昔から結構演奏されています。冒頭ではお約束の ｢Ground Control To Pilot｣ (戦闘機のコクピットと管制官？ の通信の寸劇) もやってます。昔はテ〜プを流していたみたいですが、ここでは生 (？) で喋ってますね。リ〜ドヴォ〜カルはトゥリ〜です。中間部にナレ〜ションが入り、｢Mighty Hawkwind Classics｣ (11) などに収録されている ｢Free Fall｣ のベ〜スリフがちょろっと演奏されている辺りが新機軸ですか。この曲だけベ〜スが Mr. Dibbs なる人物らしいですが、トゥリ〜は唄とパフォ〜マンスに専念しかったんでしょうか。まさか ｢Free Fall｣ のベ〜スが弾けなかったなんてコトは･･･無いですね。
13.Gremlin Pt II
Paighnton Festival 05/11/97
12.｢Ejection｣ のエンディングのギタ〜のフィ〜ドバックからこの曲に突入。これもカルヴァ〜トの 1st ソロ ｢Captain Lockhead And The Starfighters｣ に収録されていた曲でトゥリ〜がヴォ〜カル。しかし最近ホントにカルヴァ〜トづいてるなぁ、ホ〜クス。冒頭のナレ〜ション部分にクレイジ〜なギタ〜が入っていてグチャドロ度が増していますね。オリジナルでは唄のバックにメロトロンが使われていましたがこちらはサスガに '97 年、メロトロンは使っていません (残念･･･っつうか当たり前か) 。5.｢Love In Space (Rat Race)｣ のイントロなどでも使用されているホ〜クスではお馴染みのデジタルシンセっぽいオルガンになってます。そして全員やりたい放題の怒涛のエンディングとブロック様の ｢Thank you ! Good night ! ･･･ (その後聞き取り不能) ｣ という再びの挨拶でライブは終了。
最近のメンツでのライブということもあり、ハッキリ言ってあまり期待はしていなかったのですが･･･ってHAWKWIND DAZE 管理人 様スミマセン･･･ええと、意外とイイですね、このアルバム。HAWKWIND DAZE 管理人 様や小川様から ｢かなりイケる｣ とは聞いていたんですが、実際聴いてみるまでは半信半疑でした。まぁ初心者に ｢迷わず買い！｣ とおススメできる程ではありませんが、ある程度気合の入ったファンならゼヒ持っていたい一枚ではないでしょうか。冒頭で述べたように入手方法が面倒な上かなり時間がかかるらしいですが。しかしなんでまたこんな流通形態を採ったのか･･･正規に流通させても充分イケるアルバムだと思うんですケド･･･。｢我々の忠誠心を試しているのか (笑) ｣ とは小川様の弁ですが。
二つ折りになっているインナ〜シ〜トの表ジャケのイラストはホ〜クスにしては結構マシな方だと思うんですが、裏ジャケのイラストが･･･ちょっとコレは･･･ド下手というか激ダサですね。ホ〜クスのダサジャケ史上 (？) でも 1、2 を争うダサさではないかと･･･。もうちょっとマトモなイラストレ〜タ〜雇えなかったのかなぁ、コレ。尚インナ〜シ〜トの内側もこのダサイラストの拡大白黒バ〜ジョンに曲目等のクレジットが印刷されているだけですのであまり期待しないで下さい。
そういえばホ〜クス、'99 年はとうとう新譜をリリ〜スしませんでしたね。'89 年以来、10 年ぶりのお手つきになってしまいました。･･･ン？ ･･･っつうかひょっとしてコレが新譜なのか？ 外部ディストリビュ〜タ〜に見切りを付け、今後の新譜はすべて要パスポ〜トの通販のみになるのか？ ･･･まさかそんなわきゃ無いとは思いますが、これからもこんなリリ〜スがあるんだったらマジで検討しようかなぁ、パスポ〜ト取得。でも郵送による申し込みなんて面倒な方法じゃなくてせめてオンライン登録できるようにして下さいよ、ブロック様。せっかく Web サイト開いてるんですから。まぁ手間を惜しまず郵便局まで行けばいいんですケドね、忠誠の証 (？) として。
最後にちょっとしたナゾ。このアルバム、プライベ〜トリリ〜スということでレ〜ベル名は記載されていないんですが、レコ番の "HAWKVP 999" の "HAWKVP" ってのは最近 Voiceprint からリリ〜スされている一連のコレクタ〜ズシリ〜ズ ｢Complete '79｣ や ｢Choose Your Masques - Live '82｣ 、あとシリ〜ズには含まれませんがやはり Voiceprint からリリ〜スされている ｢Glastonbury 1990｣ のレコ番のアタマにも付いていますね。まぁそれだけなら偶然とかパクり (？) とかで済まされるんですが、ディスクの信号面最内周部にカッティングされている文字とかディスク成型の金型に刻印されている文字とかを見ると本アルバムも少なくともカッティングから成型までは上記の Voiceprint モンと同じ製造ラインで作られたとしか思えないんですが･･･一体ど〜なってんの？ Voiceprint のプロダクションに便乗か？ そういやこの裏ジャケのダサさは最近 Voiceprint からリリ〜スされている Third Ear Band のジャケのダサさと共通するモンがありますし･･･あ。コレは関係ないか。
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