Analog Disc
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EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSCD11(1995)
デジパック。三つ折り、右側は丸くくり抜かれてます。
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突如リリースされた変名プロジェクトPSYCHEDELIC WARRIORSによるアルバム。
90年代に入ってからアンビエント・テクノ、ダブ系アーティストとのコラボレーションが多くなり、そのシーンとの接近から触発された企画アルバム。シンセサイザーの黎明期からジャーマンロックと呼応するようにロック・ミュージックにノイズ、電子音、シーケンサーなどを駆使してきたホークウインド(デイヴ・ブロック)にしてみれば、テクノ、ダブ、レイブなどのシーンは今更ながらお手のものとして映っていたのではないかと思います。ブロックの3rdソロアルバムとのかぶりトラックが2曲あり、このプロジェクトもブロックソロのサイド的なものに思えます。ブロック作曲が大半を占めています。
Am I Fooling イントロ的な短いナンバー、ミドルテンポのリズムに電子音、シンセのアドリブ。3人の共作。
Frenzzy ノイズの高鳴りと共にアップテンポになり、ひたすらリフがリピートするホークスらしいナンバー。エレキも演奏されハードなインダストリアル・ロック。トリオになってからのホークスはエレクトロニクスを積極的に導入していますが、その流れにあるサウンド。
Pipe Dreams 前曲同様、単調にリピートするリズムとシンセによるリフ。静謐な音空間。このトラックは同時期にリリースされたデイヴ・ブロックの3rdソロアルバム『ストレンジ・トリップ&パイプ・ドリームス』にも収録されています。
Heart Attack 衝撃的な破壊音と苦しむ声。タイトル通りのイメージ。
Time And Space 繰り返すシンセベースにストリングス・シンセ。電子音が飛び交います。
The White Zone 単調なリフながらもアップテンポで曲調に変化をつけながら突き進む、ストリングスシンセが雄大な風景を描くダイナミックなナンバー。ギターソロも演奏されます。この曲も『ストレンジ・トリップ&パイプ・ドリームス』にも収録されています。
In Search Of Shangrila 重いベース音とリピートするシャッフルリズムが印象的な曲。ラッパ風の音色が聞こえます。
Bay Of Bengal エスニックなパーカッションの響きが繰り返され、クワイヤ音色のシンセが流れる静かな小曲。
Moonbeam シンセによるシーケンス・リズムと実際のドラムを同期させたドラマーのチャドウィックならではの曲。
Window Pane デイヴィ作のリズム主体のナンバー。シンセの音色など凝ってます。
Love In Space タイトルはあの曲名ですが、全く別の曲。デイヴィ作でひねったリフの反復をベースに様々なシンセによるフレーズが流れていきます。デイヴィもソロワークでたくさんの楽曲を作っていたので、実に手慣れています。
・同時期リリースされたデイヴ・ブロックのソロ『STRANGE TRIPS & PIPE DREAMS』のレビュー
・EXILESさんのレビュー
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2025/07/02 update