Compact Disc
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP48CD (2008)
Disc 1
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Disc 2
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89年と90年のUSツアーの様子を収録。このアルバムと同タイトルのDVDもリリースされましたが、内容が一部異なります。音質はモノラルで、VOICEPRINTのオフィシャルブートシリーズの中では最も悪い音質です。DVDの方も画質は悪いです。
Disc1からDisc2の頭までは一つのステージを収録したようで、その後のトラックはツアー中のいくつかのステージを寄せ集めた感じです。演奏はなかなか良いので音質が悪いのが残念。
Introはステージのオープニングと思われる曲で、シンセとSEによるもの。DVD版のDisc1と同じ内容ですので、ビデオカメラ内蔵のマイクによる収録かと思われます。
イントロ後Neddle Gunの演奏が始まります。オープニングがこのセトリは90年のツアーで、その後の曲順を見るとさらに絞り込まれ、ツアー終盤12月の後半のいずれかのステージではないかと予測できます。メンバーはブロック、ベインブリッジ、ディヴィ、チャドウィック、ウィシャート。
SEと変調かけたボイスによるCheck Controlsは次のEjectionの導入でカルバートのソロアルバムのGround Control To Pilotのイメージ。Ejectionは後半が引き伸ばされてシンセベースのシークエンスに電子音、キーボードソロ。おもむろにBrainstormにつながります。レゲエテイストを取り入れていたこの頃、Damnation Alleyの間奏で演奏していた例のレゲエパターンをBrainstormの中間部でやっています。全体にノリの良いナンバーを続けているのは、USのオーディエンスの反応を見てツアー中、このセトリに変化してきたようです。
トラックエラーがあり、Brainstormの途中で早々とWingsになっています。デイヴィ曲でシンセソロが印象的。そしてこの時期を代表するスリリングなナンバーOut Of The Shadows。歌い出しのところは結構難しいと思うんですが、ギグでも常に安定しているデイヴの歌唱力の高さを感じますね。そしてインストのSnake Dance、ライブでも中近東スケールのAメロから伸びやかなギターによる展開部の対比が印象的。演奏はそのまま次のNight Of The Hawksにつながります。有無を言わさずカッコ良く、引き伸ばされた間奏ではウィシャートも歌うアレンジ。10分強の演奏。Star SongはLIVE1990に収録されているThe Seventh Starの変名、ベインブリッジの語りにウィシャートのボーカルによる緊迫したイメージの小曲。続くTV SuicideはSAPCE BANDITSからの小曲、後半の叙情的な部分のみの演奏。Disc1ラストは、Back In The Box。スタジオテイクは存在しない曲、PALACE SPRINGSではハウスのバイオリンが活躍していますが、ここではキーボードとギター、最後はフェードアウトしDisc2につながります。
Disc2はDisc1の流れで、Back In The BoxがフェードインしParanoiaのフレーズ、そしてそのまま次のAssassins Of Allahにつながります。デイヴィのボーカル。そして名曲Imagesに、ステージ終盤の盛り上がるところです。この後アンコールでRefer Madnessをやっているのですが、それは収録されていません。
JamはBack In The Boxのベースパターンの上で繰り返すマイナーコード中心の即興。
Assaultはテンポアップして飛ばした演奏。そのままGolden Voidに突入、後半はブロックのソロプレイ。モノラルですがボード録りのようです。
Treadnillもかなり手慣れた演奏。これもボード録り。90年に入ってからはほとんど演奏されなくなりました。ブツ切れで次のDown Throughも前後ブツ切れ。そしてWind Of Change。これもブツ切れです。そして
Time We LeftとHeadsbの組み合わせ。これは最後まで収録。そして最後はNeedle Gunのリハっぽい演奏。ボーカルなしで演奏、途中演奏がやんで、ブロックの声とシンセ音、再度演奏しボーカル取っています。このテイクはDVDにも収録されています。
・USA TOUR 1989-1990(2008) DVDのレビュー
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2017/10/27 update