Compact Disc
CHERRY RED - CDBRED730 (2018)
1ST INNINGS
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2ND INNINGS
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2017年から告知されていたホークウインドとオーケストラの共演企画IN SEARCH OF UTOPIAに先駆けて、2018年9月に新作アルバムROAD TO UTOPIAがリリースされました。レコーディングは6月に行われた模様で、弦楽五重奏、サックス五重奏を中心にフルートなどの管楽器セクションが加わったもの。バンド側はデイヴ・ブロック(Vo/G)、リチャード・チャドウィック(Dr/Vo)、ミスター・ディブス(Vo)、ハズ・ウィートン(B)、マグナス・マーティン(G)。管弦楽のスコアを書いたのは、SSWであり作編曲家でもある才人マイク・バット。バットはレミー作曲のThe Watcherにピアノ演奏で参加、さらにデビュー前からブロックと友人だったエリック・クラプトンも同曲でギターをプレイ。またホークスのライブに参加経験のあるサックスプレイヤー、ジェズ・ハゲットも参加。
選曲はこの楽しい企画にマッチングの良いクラシックナンバーがずらり。アナログレコードもリリースされ、A面が1ST INNINGS、B面は2ND INNINGSとされ、アルバムカバーのメンバーによるクリケットのイラストにかけています。
Quark Strangeness And Charm ブラスセクションをフィーチャーしスゥイングジャズ風のアレンジ。リードボーカルはブロック。
The Watcher 本作最大の聴きどころ。クラプトンのエレキ、バットのピアノ、ブロックのハーモニカ。ブルーズに振り切った演奏、ボーカルはディブス。レミーにも参加して欲しかった。
Wrong Step Years Ago アコギのアルペジオと管弦楽団が美しく呼応。ブロックのリードボーカルにチャドウィックのハモり。
F lying Doctor 原曲のアクロバティックな曲調を忠実に再現。ボーカルはディブス。
Psychic Power メロディアスナンバーの代表格、原曲にもトランペットが入ってましたが、その印象を拡大し堂々としたアレンジ。ボーカルはブロック。
Hymn To The Sun マーティンによる美しいインストゥルメンタル。マーティンはホークスのステージではキーボードメインですが、元々はギタリストで腕達者。
Micro Man ホウクローズ期のスローなバラード、管弦楽との相性が良い仕上がり。ブロックのリードボーカル。
Intro The Night 次のラストナンバーに向けて静かに盛り上げるイントロ。
Down Through The Night ラストらしく哀愁を帯びた曲調をギターソロやハーモニカソロなどが引っ張ります。ボーカルはディブスがメイン。
あまりにも聴き慣れたナンバーばかりですので、このようなアレンジでもほとんど違和感を感じません。一部電子音は聞こえますが、管弦楽団は生身の人が演奏しているので、人力の熱が伝わってくるためか、スペイシーさは薄れています。このアルバムカバーは本作のそのような印象をうまく表現していると思います。
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2018/09/13 update