Digital Video Disc / Compact Disc
GONZO MEDIA GROUP - HAWKGZ104SE (2015)
CD/DVD1
|
CD/DVD2
|
2014年にSPACE RITUAL再現ライブをロンドンで一夜だけ実施、その模様を収録しDVDとCDに収めてリリースしました。リリースはVOICEPRINTが2010年破綻後に再建され新会社となったGONZO MULTI MEDIAから。このスペシャル・エディションはGONZOの公式サイトのみで販売している2DVD/2CDセット。近年の曲とクラシックナンバーによる前半、SPACE RITUAL再現の後半という構成。CD1/DVD1には前半、CD2/DVD2には後半が収録されています。一般流通版は、2CD/1DVDとなります。なおクレジットに抜けがあり、最後にアンコールでSilver Machineが収録されています。
メンバーはブロック、チャドウィック、ブレイク、リーヴス、ディブス、ホーン。SPACE RITUALの一部の曲にWOLFやSOFT MACHINEに在籍したジョン・エサリッジがゲスト参加。一夜限りのステージと記載しましたが、前日地元デボンのシートンにてギグを行なった際、ウォーミングアップとしてRIUAL再現を行なっています。
会場のシェパーズブッシュ・エンパイアはロンドンの中規模ホールですが歴史のある名門。完全プロショットで映像のクオリティは文句無し。
オープニングはONWARDよりSeasons。ディブスがリードボーカル&ベース。下手のホーンはギター、センター奥はブレイク、さらに奥にチャドウィック。上手にはブロック、そしてリーヴス。ほぼ原曲通りのアレンジ、ツインギター&ツインキーボードにより音は厚いです。
チャドウィックが狼の遠吠えを模し、Steppenwolfがスタート。引き続きディブスのリードボーカルで楽器は持たず歌唱に専念。ホーンはベースにチェンジ。すこし捻ったギターリフがアクセントに。原曲もオルガンが印象的でしたが、リーヴスは正統派のロックキーボードプレイヤーなので、こういう曲にはとてもフィット。
そしてUtopiaと略されていますが、Arrival In Utopiaです。ディブスはそのままボーカルのみで、さびではブロックも歌います。ホーンは引き続きベース。間奏、ブレイクのシンセソロが入ります。中間部はシンセシーケンスを中心にした新しいアレンジでディブスのMCと共に盛り上がっていく演奏もいい感じ。
前年のWARRIOR再現ステージで散々演奏されたOpa Loka。ディブスはギターを演奏。途中ブロックはマラカスを楽しそうに振ってます。原曲のアパッチビート感はなく一本調子なので別の曲に聞こえますが、これはこれでホークスらしい。続いて同じくWARRIORのインストゥルメンタルSpiral Galaxy。ブロックは袖に下がりディブスのギター、ホーンのベースをバックに、リーヴスは原曲通りのフレーズを涼しい顔をしてプレイ。ブレイクもリーヴスとユニゾンで弾いたり、電子音を鳴らしたりしています。
そしてやや珍しい選曲Reefer Madness。ASTOUNDINGのオープナーですが、カルバート期が多いのはディブスの趣味かと思われます。ブロックがステージに戻り、間奏はリーヴスのジャジーなピアノ。
そしてBLOOD OF THE EARTHからのバラードSentinelと続きます。ディブスはベースをプレイしながらボーカル。ホーンはギターに。間奏と終奏、ブロックの泣きのギターソロ。
前半の最後は定番ナンバーSpirit Of The Age、リードボーカルはブロック。会場合唱で盛り上がる中、ブロックのソロに続いてブレイクはショルダーシンセでソロ。エンディング後、袖にいたマシュー・ライトをブロックが呼び、顔を出してコメント。
2枚目のCD/DVDはSPACE RITUAL再現ステージ。前半はダンサー不在でしたが、こちらは様々なコスチュームを披露する2名のダンサー、マジシャンなどが出てきます。
ディブスのつぶやきによるEarth CallingからBorn To Go。ボーカルはチャドウィックとディブス。ホーンとディブスはツインベース。キーボードの出番がない曲なので、ブレイクは電子音の専念。リーヴスはバイオリンを演奏。以前ホークスに参加した時もバイオリンを演奏していましたし、カルバートのバンドではベースも弾いていたというマルチプレイヤー。
ブロックがスペシャルゲスト、ジョン・エサリッジとアナウンス、ブロックの右手のポジション。曲はDOwn Through The Night、ボーカルはブロック、後半はエサリッジのギターソロ。さすがに上手いですね。
ディブスのMCによるPoem 1st Landing。The Awakeningです。曲はLord Of Lightに、ブロックのボーカル、ここでもホーンとディブスのツインベース。エサリッジのテクニカルなプレイが冴えます。終盤はブレイクのシンセソロがいいですね。
朗読のThe Black Corridorを挟んで、Space Is Deep。ブロックはアコギに持ち替えてボーカル、ディブスはハモリをつけます。ここでもエサリッジのソロをフューチャー。
電子音によるA Step Into Space、Electronic No1です。電飾をまとったダンサーのパントマイムが繰り広げられます。
続いてOrgone Accumulator、カルバート曲でリードボーカルはディブス。曲の冒頭でエサリッジが袖に消えます。カルバートのバンドKRANKSHAFTやTHE MAXIMUM EFFECTでも同曲を演奏していたリーヴスがエレピソロ。
Upside Downはディブスがベースとボーカル。朗読曲10 Second Of Foreverを挟んで、Brainstorm。ディブスのリードボーカルにブロックが合いの手。ステージは全体に整然と進んできましたが、ここでの盛り上がりはホークスならでは。ホーンのベースがかなり動いていてドライブ感に一役買っています。
ブロックのボーカルによるSeven By Sevenを経て、Sonic Attack。先にリリースされたブライアン・ブレスドの朗読音声を使っています。
Time We Leftはブロックのリードボーカル。ディブスはギターを演奏。そしてクライマックスMaster Of The Universe。ボーカルはディブス、引き続きギター。Welcome To The Futureで終了。
その後アンコール、ディブスの謝辞、ブロックはマネージャーでもある奥さんのクリス・テイトを紹介。Silver Machineを演奏。パッケージには記載忘れ、さすが元VOICEPRINTらしく、詰めの甘さを継承してます。
日本公演間近でのリリースでしたので、日本公演の予習的な意味合いもあり、またこのメンバーで来日したこともあり、その点でも印象的な作品。
・SPACE RITUAL LIVE - 2CD/1DVDのレビューを見る
・SPACE RITUAL LIVE - 2CDのレビューを見る
オリジナルUK盤&日本盤ディスコグラフィ2 Compact Disc 2015-2016に戻る
2018/06/20 update