Compact Disc
CLEOPATRA - CLEO95062 (1995)
93年末にPROPHETS OF TIMEを完成させたターナーは、そのリリースに先駆けて94年1〜2月に全米40箇所に及ぶSPACE RITUALツアーを敢行。その終盤2月15日のサンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールでの公演を収録したCD2枚組。メンバーはリードギターにヘリオス・クリード、リズム・ギターにトミー・グレナスというツインギター、ベースのポール・フォックス、キーボードのレン・デル・リオというPROPHETS OF TIME参加メンバーにドラムのポール・デラ・ペレ(ヘリオス・クリードのソロに参加していた)が参加。そこにデル・デットマーが電子音で加わり、ゲストにジェネシス・P・オーリッジ(Vo/Syn)、アラン・パウエル(Per)という布陣。2人のホークスメンの参加も話題に。
CD1
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CD2
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サウンドボードからのマルチトラックをミックスしたもので音質は良く、バックのUSのミュージシャンらしいキレのいいアグレッシブな演奏がダイナミックな躍動感を生み出しています。
オープニングはホークウインド在籍時のライブ専用曲Ghost Dance、続いてINNER CITY UNITのWatching The Grass Grow。
そしてホークス曲演奏後、アルバムSPHYNXからのThoth、God Rockなどパワフルに演奏。
Serenadeはフルートのアドリブっぽいブルーズでスタジオアルバム未収。
Throw Away The Rindはヘリオス・クリードの92年のソロアルバムKISS TO THE BRAIN収録曲。
Utopia 2000はホークスのCHOOSE YOUR MASQUESの朗読曲Utopia。
CD1のラストはBrainstorm、電子音のレベルが高くミックスされていて、ややテンポアップした演奏と相まってカッコいいです。
CD2はカルバート曲を数曲演奏。
Armour For EverydayはPROPHETS OF TIME収録曲でアルバム同様ジェネシス・P・オーリッジが朗読。
Nirbasion AnnasionもH.クリードのソロTHE LAST LAUGH収録曲で、のちの中近東寄りのアプローチにつながる曲調。
終盤はホークスナンバー中心に盛り上がります。You Shouldn't Do Thatは後半テンポアップ。その後ニックによるメンバー紹介。
TV As Eyesはスタジオ盤未収曲。ボーカルはH.クリード。
Silver MachineはAメロの歌詞は全く違うもので歌ってます、楽しそう。その後サックスソロが延々続きます。
USのオルタナ系ミュージシャンとのコラボによって旧曲のアップトゥデイトな解釈によりパワフルで魅力が倍増した演奏となっており、その後の日本公演への期待が高まるアルバムとなりました。
この作品をリリースした95年は、別プロジェクトANUBIAN LIGHTSが始動アルバムをリリースしています。
ニック・ターナー・ディスコグラフィ
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2020/02/16 update