Hawkwind Daze Logo

Compact Disc

Top > Related Artists > Nik Turner > SPACE GYPSY

NIK TURNER | SPACE GYPSY

PURPLE PYRAMID - CLP 0666 (2013)

2000年代はバンドSPACE RITUALの活動がメインだったためかソロアルバムは長年リリースされませんでした。2013年、久しぶりのソロアルバムがリリースされました。レコード会社はかつて所属していたクレオパトラに復帰、そのレーベル、パープル・ピラミッドから。バックを固めるミュージシャンはクレオパトラ関連のアーティスト。ドイツのディ・クルップスのユルゲン・エングラー(Key/G)。元UKサブス、現へーダースレーベンのニッキー・ギャラット(G)、ジェイソン・ウィラー(Dr)など。ゲストで旧友サイモン・ハウス(Vl)、スティーヴ・ヒレッジ(G)が参加。プロデュースはエングラーが担当。

NIK TURNER / SPACE GYPSY
ペーパースリーブにブックレットの通常仕様。
下は1000部限定のボックスセット。ボーナスディスクが追加され、その他パッチ、缶バッジ、ポストカードが4枚付属。手書き通し番号。
NIK TURNER / SPACE GYPSY Limited Box Set
ボーナスディスクのペーパースリーブに記載れているトラックリストに誤りがあり、ここでは正しいものを掲載。

  1. Fallen Angel STS-51-L
  2. Joker's Song
  3. Time Crypt
  4. Galaxy Rise
  5. Coming Of The Maya
  6. We Ride The Timewinds
  7. Eternity
  8. Anti-Matter
  9. The Visitor
  10. Something's Not Right (Bonus Track)

SPACE AGENT BONUS DISC
ROUGH MIXES

  1. Fallen Angel STS-51-L
  2. Time Crypt
  3. Galaxy Rise
  4. We Ride The Timewinds
  5. Eternity
  6. Anti-Matter
  7. The Visitor

INSTRUMENTAL MIXES

  1. Fallen Angel STS-51-L
  2. Joker's Song
  3. Time Crypt
  4. Galaxy Rise
  5. Coming Of The Maya
  6. Eternity
  7. Anti-Matter
  8. The Visitor (Extended)

Fallen Angel はタイトルにあるようにスペースシャトル「チャレンジャー」の事故を扱ったもの。電子音と発射時の管制塔の交信を模したSEから開始。ギターのハードエッジなカッティングとバックに流れるメロトロン、ホークス系のスペースロック。続くJoker's Songも同傾向の曲で、ターナーはボーカルとサックスをプレイ。ハードロックではあるけど、包み込むメロトロンや演奏全体が一体となった音響で印象はマイルドな感触。アルバム全体にサックスやバイオリンが際立つようにミックスされており、エングラーの手腕が光るプロデュース。
Time Cryptではハウス特有のワウのかかったバイオリンがボーカルラインと絡みつくように演奏されます。
スローバラードのGalaxy Rise、Eternityではアコギ、メロトロンをバックにボーカルとフルートの演奏。いずれも心地良く流れるような演奏。
Coming Of The Maya 呪術的なリズムとターナーの朗読風ボイス、ハウスのオリエンタルスケールのバイオリン。
ボーカルは、さすがに70歳を超えているためか声量も音域もダウンしていますので、アレンジもそれに合わせたものになっています。
Anti-Matterのターナーのサックス、ヒレッジのギター、ハウスのバイオリンが混然一体となる場面など聞きどころもありますが、似たような曲が多くやや単調な印象もあります。
ボックスセットに付属のボーナスディスクは、ポストプロダクション前のラフミックス、SEやノイズ、バイオリンなどをかぶせる前の演奏の骨格部分を聴く事ができます。後半は本編からボーカルを除いたインストゥルメンタル。


関連情報

ニック・ターナー・ディスコグラフィ

関連アーティスト・ディスコグラフィ

2020/03/29 update


HAWKWIND DAZEトップページに戻る