LIVE CHRONICLES
GWR GWSP 1 (1986)
シングル・ジャケ、インナー無し。せっかくの正規リリース2枚組なので、もう少し凝った装丁にすればいいのに。当初はこれに10ページのブックレットが付けられる予定でしたが、GWRサイドが許可しなかった経緯とのこと。恐らくGRIFFIN のCD版に添付されたブックレットがこれであったと予測できます。
Side A
Song Of The Swords
Dragons And Fables
Narration
The Sea King
Angels Of Death

Side B
Shade Gate
Rocky Paths
Narration
The Pulsing Cavern
Master Of The Universe
Dreaming City
Side C
Choose Your Masques
Flight Sequence(ジャケにはないですがレーベル面に表記あり)
Needle Gun
Zarozinia
Lords Of Chaos
The Dark Lords
Wizard Of Pan Tang
Side D
Moonglum
Elric The Enchanter
Conjuration Of Magnu
Magnu
Dust Of Time
Horn Of Fate


あまり目立った活動が無かったホークス、11月と12月に UK ツアーを行います。THE CHAOS TOUR と題されビデオも収録されました。それに合わせて11月に待望のニューアルバムを新たに契約した GWR からリリースします。前年の THE CHRONICLE OF THE BLACK SWORD TOUR のライブ・アルバム2枚組というものでした。すでにビデオはリリースされていましたがレコードでは初めて。のちに決定盤ともいえるCD LIVE CHRONICLES (GRIFFIN盤)がリリースされ判明しましたが、ムアコックの朗読部分がこのアルバムには入っていません。このアルバムで Narration とあるのは、ベインブリッジが朗読している部分です。いずれにしてもリリースされた当時は、ライブの一端が聴けるということで、非常に興奮しました。録音はツアーのハイライトであるハマースミスで12月3、4日の2ナイトに行われたステージから。ビデオもここでの収録です。演奏はしっかりしており、すべて計算されたかのようなカッチリしたアレンジとなっています。各楽器のバランス、音質もかなり良好で優れた録音です。またスタジオ・アルバムに収録されていない新曲も聴く事ができます。Dreaming City はエルリックがかつてその王であったメルニボネの都イムルイルのこと。そこの住民は怪しげな薬で快楽に浸りきっていたという(ドラッグですね)退廃的な都です。Wizard Of Pan Tang はエルリックの仇敵、パン・タン出身のセレブ・カーナのこと。Moonglum は哀愁漂うカッコいいラントンの曲ですが、ムーングラムとはエルリックと冒険を共にする頼もしいパートナー(英雄の介添者)。歌のサビではセレブ・カーナやマイシェラ、イシャーナ女王の名前が出てきます。