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IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS

ATOMHENGE - ATOMCD21032 (2012)

Hawkwind It Is The Business Of The FUture To Be Dangerous Atomhenge CD
2CD、ジュエルケース、ブックレット。
Hawkwind It Is The Business Of The FUture To Be Dangerous Atomhenge CD

  1. It Is The Business Of The Future To Be Dangerous
  2. Space Is Their (Palestine)
  3. Tibet Is Not China (Part One)
  4. Tibet Is Not China (Part Two)
  5. Let Barking Dogs Lie
  6. Wave Upon Wave
  7. Letting In The Past
  8. The Camera That Could Lie
  9. 3 Or 4 Erections In The Course Of A Night
  10. Techno Tropic Zone Exists
  11. Gimme Shelter
  12. Avante
Bonus Track
  1. Gimme Shelter
The Solistice Remixes EP (4 Real Communications, 4R1, June 1993)
  1. Spirit Of The Age (Radio Edit)
  2. Spirit Of The Age (Full Vocal Mix)
  3. Spirit Of The Age (Cyber Trance Mix)
  4. Spirit Of The Age (Flesh To Phantasy Ambient Mix)
Decide Your Future EP (4 Real Communications 4R2, 1993)
  1. Right To Decide (Original Mix)
  2. The Camera That Would Not Die (Original Mix)
  3. Right To Decide (Alien Prophets Radio Edit Mix)
  4. Assassin (Magick Carpet Mix By Swordifsh/Astralasia)

前作ELECTRIC TEPEE(92)からの3人体制によるライブでは、サウンドを増強するためにMIDI機器を駆使してシーケンサーや自動演奏を積極的に取り入れてきました。その流れでこのアルバムは、従来以上にシンセなどの電子楽器を多用して作られています。いわゆるロックバンド的な楽曲が少なく異色の作品。それゆえか、アトムヘンジ国内盤として発売されませんでした。

アルバムが発表されたのはは93年。チベットやパレスチナなどの問題を告発する従来以上に強いメッセージを持った曲が多く、アルバムタイトルは現代社会の諸問題が未来に危険を及ぼすという警鐘の意味が含まれています。このタイトルの元はイギリスの哲学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの言葉。ライナーを書いたジャーナリストのマルコム・ドームによると、このアルバムタイトルはSPACE RITUALのカバーに記載されていたとのことで、確認すると6面カバーの内側の文章にその記載がありました。
そのようなコンセプトのため全体に重苦しい印象。キーボードの不協和音から始まるタイトルナンバーは単調な4拍子のシークエンスリズムが淡々と続きフェイズのかかったパッド系シンセ音が同じコード進行を繰り返します。曲調の変化はなく6分ほどでフェードアウト。Space Is Theirはシンセベースのシークエンスにアラビアンなフレーズの繰り返し、1曲目同様延々と続けます。このようにジャーマンエレクトロ系のような反復系の楽曲が前半続きます。サブタイトルにパレスチナとありますが、家族のために募金活動を行っていた元過激派の人がイスラエル兵に射殺された事件からインスパイアされたそうです。この曲は以降、Hassan-I-Sahbaの中間部で演奏されるようになります。
6曲目までボーカル無しのまま、7曲目でようやくブロックのリードボーカルによるLetting In The Past。CHURCH OF HAWKWINDのLooking In The Futureのセルフカバー。そのままクロスフェードでホークス・レゲエThe Camera That Could Lie。続く2曲もエレクトロ系。ストーンズのカバーGimme Shelterはホームレスのためのチャリティシングルで、サマンサ・フォックスと共演したもの。EMIより同年リリースされた楽曲で、ボーナストラックに収録。本編の同曲はそのシングルからサマンサ・フォックスの声を除き、チャドウィックのボカールをメインしています。
2枚目のCDは、アルバムリリースと同年に発表されているクラブ系リミックスシングルを集めたもの。いずれも12インチシングル、CDシングルで発売されました。Spirit Of The AgeはASTRALASIAというトランステクノ系グループによって各種リミックスされています。Decide Your FutureのRight To DecideとThe Camera That Would Not Die(元のタイトルはThe Camera That Could Lieで、ここで変名になっています)のOriginal Mixはそれぞれホークウインドのアルバムでのテイクのままです。Right To DecideはAlien Prophetsという名義ですが、おそらくホークスの変名かと思われます。レゲエアレンジとなっています。AssassinはSpace Is Theirを元にさらにトランステクノ流に仕上げています。


ウルトラ・ヴァイブのレーベルOCTAVEからのATOMHENGE輸入盤に帯、日本語ライナー付けた国内盤。ライナーは原盤のマルコム・ドームの解説を和訳したもの。
「ホークウィンド|イット・イズ・ザ・ビジネス・オブ・ザ・フューチャー・トゥ・ビー・デンジャラス」
OCTAVE - OTCD-2943
Hawkwind It Is The Business Of The Futufe To Be Dangerous OCTAVE CD
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