CANTERBURY FAYRE
2001
HAWK RECORDS HAWKWVP22CD (2002) |
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ジュエル・ケース、ブックレット。 | |||||||||||||
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2002年のホークス、上期は主だった動きはありませんでしたが、EMI
からのコンピレーション盤 MASTER
OF ROCK のリリースや RECORD COLLECTOR誌での特集記事掲載など話題には事欠きませんでした。5月には
VOICEPRINT より正式ライブアルバム LIVE1990
のリリース、そして7月にはひとつのギグとプライベート・フェスティバル HAWKFEST
の実施が行われました。HAWKFEST は3日間に渡るキャンプサイトの設立、周辺バンドを呼んだステージなど盛りだくさんの企画でした。10月には
MOTORHEAD と共同で1ステージを行い、ここでアーサー・ブラウンをゲストとして再度招きました。12月は秋のミニツアーとして、国内10箇所を回り健在ぶりを披露しました。メンバーは昨年からの布陣で、デイブ、ラントン、ハウス、デイヴィ、チャドウィック。秋のツアーではブレイク、またもやブラウンも参加。なお12月にはブロックとレミーがBBCの朝の番組に出演、同日夜はホークス特集が組まれるなど、本国での人気もまずまずのようでした。そして年末にこのアルバムがリリースされました。 この作品、当初はオフィシャル・サイト MISSION CONTROL でのパスポート所有者特典として販売される予定でしたが、VOICEPRINT より通常リリースになりました。内容はタイトル通り2001年8月にカンタベリーにて行われたフェスティバルでの収録。このフェスティバルには CARAVAN などが参加、MCにアーサー・ブラウンが招かれ、このサイケ界の重鎮がついにホークスに客演することになりました。ブラウンは、以前カルバートのソロ CAPTAIN LOCKEED AND THE STARFIGHTERS に参加したことがありました。 ホークスはブロック、ハウス、ラントン、デイヴィ、チャドウィック、クニブトンの6名編成。しかし YULE RITUAL に続いてまたもやクレジットミスがあり、ラントンの名前がありません。オフィシャル・リリースなのにこの有様は本当困ったものです。クニブトンは準レギュラーメンバーですが、ここでも EMS を中心に電子音全開、ミキシングでもかなり大きめに録音されています。全体に音の傾向はライブ感を重視したようなラフな雰囲気で仕上がっています。ちょうどラントンが復帰した時点でのステージのためか、選曲もラントンをフューチャーするような構成。ただし彼のプレイが以前よりも抑えたものになっています。持ち曲の Solitary Mind Games なんかは昔は弾きまくりでしたが、ここではむしろハウスのソロがかなりフューチャーされています。ブラウンが熱唱する Silver Machine はいい感じです。 このジャケ、デイヴがここまでアップになったホークス作品は珍しいですね。かつてないほど、ホークスは自分のバンドということを強調しているような印象。 ところで2002年はニックとの確執については溝が深まるばかりで、商標名の使用についても揉めましたが、結局デイヴ側に商標はあるということで決着しているようです。ニックは初期メンバーのミック・スラットリー、デイヴ・アンダーソン、テリー・オリス、トーマス・クランブルらと活動を行っているバンドを SPACE RITUAL としました。 |
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