THE BUSINESS TRIP
THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM EBSLP111 (1994)
変形ジャケ、インナー無し。
久々の気合入り変形ジャケで登場。表の HAWKWIND ロゴの上部が文字に沿って切り抜かれています。
裏ジャケは SPACE RITUAL を彷彿とさせるダンサーのスローシャッター(上)。
左は5面見開きジャケを開けていったところです。
下は QUARK 12インチ同様限定でリリースされたクリア・ビニール仕様。
この変型ジャケはCDの再発盤 EBSSCD111 デジパック版で再現されました。
Side 1
Aitair
Quark Strangeness And Charm
LSD
The Camera That Could Lie
Side 2
Green Finned Demon
Do That
Tha Day A Wall Came Down
Berlin Axis
Side 3
Void Of Golden Light
Right Stuff
Wastelands
The Dream Goes On
Side 4
Right To Decide
The Dream Has Ended
Terra Mystica

EBS から初のアルバムは前年に収録されたライブ・アルバム2枚組。同時にCDもリリースされていますが、LPの方は久々の変形ジャケに包まれ SPACE RITUAL を思い起こされました。前2作 ELECTRIC TEPEE、IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS からの曲と新曲が中心。それに若干、過去の曲を収めています。録音は93年の秋のツアーです。3人で演奏されているとは思えない音の数ですが、同期プログラミングされたシンセ類が相当使われていたそうです。場合によってはテープも使用しているのではないでしょうか。プレイは全体に安定しており、特に新曲が多く収録されている点がいいですね。先にリミックスでシングル化された Right To Decide は、ステージらしくその中にも Do That やカルバートの Right Stuff をやっています。その時点でのステージにおけるバンドの力量を出しきっている感があり、非常に気持ちのいい出来です。また東西ドイツの統合をテーマにした曲なども当時のデイヴの方向性が現れています。なおLPにのみ収録のボーナス・トラック Terra Mystica は、スタジオ録音で94年に収録されたもの。インストで単調なリズムが延々8分ほど続きます。12インチの QUARK STRANGENESS AND CHARM 収録の Black Sun と同様なアプローチですが、こちらの方はリズムがよりネイティヴなものになっています。
リリースに伴ったツアーは10、11月に UK をはじめとしてヨーロッパを周りました。