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HAWKWIND | BRING ME THE HEAD OF YURI GAGARIN

DEMI MONDE - DM 002 (1985)

HAWKWIND / BRING ME THE HEAD OF YURI GAGARIN
シングルジャケ。インナー無し。
HAWKWIND / BRING ME THE HEAD OF YURI GAGARIN

Side 1
  1. Gaga
  2. In The Egg
  3. Orgone Accumulator
  4. Wage War
  5. Urban Guerrilla
Side 2
  1. Master of the Universe
  2. Welcome to the Future
  3. Sonic Attack
  4. Silver Machine

デイヴ・アンダーソンによるバンド非公認アルバム。WIKIPEDIAのHawkwind discographyでは、このアルバムはArchive releasesにセグメントされ掲載されていますが、ブロックの承認が得られなかったと記載されているので、その他の2枚のアルバム(THE TEXT OF FESTIVAL / SPACE RITUAL VOLUME2)は承認を得たということになりますね。
73年5月のウエンブリーのエンパイア・プールでのライブ・テイクです。ちょうど前年に収録されたアルバム『宇宙の祭典』がリリースされた頃のライブ演奏の一部が収められています。音はボード経由のものではなく、おそらくオーディエンス側での録音で、ドラムなど遠くに聞こえ、他の楽器の音とともに濁っているようなブートレグ音質。この時期のライブ音源は珍しく、当時バンドが『SPACE RITUAL』以降、どのような変化をしていたのか伺い知れる内容です。

じきにリリースされるシングル「URBAN GUERRILLA」に象徴されるように、以前は朗読中心でメインに立つことはあまりなかったカルバートをリード・ボーカリストとして積極的に起用した構成になっています。ステージの最初から最後まで一気に聴かせる『宇宙の祭典』ライブに較べて、個々の楽曲を丁寧に聴かせるような雰囲気です。そういう意味では、ややこじんまりとした印象もありますが、バンド自体はノッている時期なので、パワフルな演奏は相変わらず。『宇宙の祭典L』ツアーでは演奏されなかったレミーが歌う「シルバー・マシーン」が収録されているのがポイント高いです。同年8月下旬にカルバートは自身の初ソロ・アルバム制作のためホークスから抜けてしまいます。なおこのアルバムの音源も後に様々な形で再発されていくことになります。
Gaga〜In The Egg カルバートの朗読に各種ノイズ、電子音。ここでしか聴けないトラック。
Orgone Accumulator 引き続きカルバートナンバーのロケンロー。
Wage War カルバートの朗読曲。このトラックも1〜2曲目同様全く新しいナンバーです。
Urban Guerrilla この時点ではまだリリースされていない新曲。すでにステージでは取り上げていたことが分かります。ここまでカルバートをフロントマンにした新しいアプローチとなっています。当時のセトリ情報からこの間にBorn To GoやDown Through The Nightなどを演奏していたようです。
Master Of The Universe こちらはターナーがボーカル。音が悪いため、やたらギターソロが立って聞こえます。
Welcome to the Future 短めのアレンジに変更されています。
以降はアンコールパートになります。
Sonic Attack 『宇宙の祭典』とほぼ同じ演奏。
Silver Machine 前トラックの途中からいきなり始まるので、前のトラックの終盤、編集加工しているかもしれません。この曲、レミーのリードボーカルのライブテイクは貴重ですが、やはり音質がもう少し良い状態で聴きたいです。
『宇宙の祭典』セットリストからの変化が知れることができる録音ですが、音質の良い録音が発掘されるといいですね、


関連情報

・SPACE RITUAL(1973)のレビュー



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2025/01/06 update


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