Compact Disc
ATOMHENGE - ATOMCD 1025 (2010)
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89年にはラントンの離脱、その後バイオリンでサイモン・ハウスがステージに復帰。6月は初の女性ボーカリスト、ブリジット・ウィシャートが参加してのツアーが実施されました。アルバムのリリースはなくツアーづいた年で、ハウス、ウィシャートが不参加での9〜10月のUSツアー、12月はハウスがまたもや参加したUKツアーが実施されました。90年に入るとウィシャートを正式メンバーに加え、1月にノッティンガムでスタジオライブのビデオ収録(後にLIVE LEGENDとしてビデオリリース)、そしてそのメンバー編成で作られたアルバム。ドラマーのチャドウィックは88年11月からギグに参加していたものの、89年はアルバム制作がなかったため、このアルバムが初のスタジオレコーディングとなりました。
冒頭のImagesはその流麗なボーカルメロディがウィシャートの声質と調和し、よりスペイシーなムードに。中間部のシンセのパッド音が不協和音を奏で、ウィシャートのコーラス、語りが入り、電子音の霞の中ハウスのバイオリンが神秘的に登場。切り裂くように3連のキメが入り、バイオリンの激しいソロパートに突入。ウィシャート、ハウス参加による絶大な魅力を持ち得たことが実感できる瞬間です。
ATOMHENGE盤では、ボーナストラックとしてノッティンガムでのスタジオライブからOut Of The Shadows、Snake Danceが収録。Imagesのシングル用エディットも追加、ただしこれはシングルリリースされたことがありません。おそらく、編集して作ったもののリリースされなかったものと思われます。ブックレットのライナーは音楽ジャーナリストのティム・スレイター。アマチュアからプロになった、ウィシャートとチャドウィックのレコーディング時の戸惑いがインタビューで明らかになっています。マスタリング後、完成したマスターを聞くと音が薄くなってがっかりしたとか、クリックに合わせてリズムを叩くと今までいかに安定してしていなかったを実感したとか、興味深いです。
・EXILESさんのオリジナル盤のレビュー。
・オリジナルLP盤のレビュー。
・このアルバムの国内盤のレビュー。
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2018/01/03 update