Compact Disc
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ATOMHENGE - ATOMCD 2006 (2009)
2CD、スリップケース、ジュエルケース、ブックレット。
Disc 1 The Original Album
Bonus Tracks
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Disc 2 The Sonic Assassins
Recorded at The Queens Hall, Barnstable on 23rd December 1977
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オリジナルアルバムに加えて、シングル関連のトラック、前年の母体となったSONIC ASSASSINSのギクテイクが追加。さらに未発音源としてアルバム制作時のデモテイクが収録された2CDセット。
Disc1のボーナストラックについて。PSI Powerの7インチシングルのバージョン。アルバムバージョンを短くコンパクトにまとめて、ミックスも異なります。Aメロのリズムにアクセントをつけてますね。
Death Trapは上記PSI PowerのB面。のちにP.X.R.5に収録されれますが、それと同じバージョン。
25 Yearsは7インチと12インチでリリースされたシングルのバージョンでアルバムトラックより尺が短く、ミックスも異なっていて、よりソリッドな仕上がり。
Disc2は77年12月の別働隊SONIC ASSASSINSのギグテイク5曲。初出は80年にリリースされたWEIRD 101。その後、12インチシングルを始めとして、Anthology系を中心にいろいろなアルバムに収録されてきました。HAWKLORDSはこのSONIC ASSASSINSを母体として編成されたので、ここでの収録は妥当。
そして残りは、スタジオデモテイクなどのアウトテイク集。こちらはすべて未発表曲。
The Only Ones (Acoustic Demo)。アコギギター1本の伴奏による演奏。カルバートの1,2,3から開始。ブロックのアコギ1本で歌うカルバート、考えてみればこのようなテイクは、ほとんどないですね。その意味でも貴重。
(Only) The Dead Dreams Of The Cold War Kid (Take Two)は、エレキとベースのみのバッキング。ギターは3本くらいオーバーダブしています。ドラム、キーボードは入っていません。
バンド演奏によるFlying Doctor (Live Studio Rehearsal Version)。一発録りしたと思われる演奏。生のライブ演奏と言う点でドライブ感があって良いです。
25 Years (Take One)はイントロ、ギターとキーボードがバラバラに演奏しているところで、カルバートの1-2-3-4のカウントで突然揃って演奏開始されるところがカッコいい。アルバム本編のトラックは揃って始まるので、実際は序奏があったことが判明。キーボードやボーカルはオーバーダブをしているので、ある程度完成したがボツになったトラックと思われます。8分に渡る演奏で、間奏がかなり長くカルバートのボーカルはイコライジング、フェーズ処理されています。
Assassinationsはシンセの反覆フレーズにケネディ暗殺時の実況音声テープが繰り返され、そこにリズムやノイズが断片的にかぶってきます。CHURCH OF HAKWINDのSome People Never Dieの原曲でWEIRD 101にも同題トラックが収録されていますが、いずれとも異なるテイクです。
Freefall (Take Two)、アレンジが発展途上。イントロのシンセソロはまだ入っていません。ボーカルが入ってしばらくはギターのカッティングが入ってこないとか、中間でイントロが繰り返されるところベースだけの演奏になるなど、アレンジをいろいろ試している過程が面白いです。
(Only) The Dead Dreams Of The Cold War Kid (Take Two)は、シンセによるバッキングプレイが結構異なります。基本コードにテンションノートを加えることで少し雰囲気が変わっています。これはこれで良い感じ。
The Age Of The Micro Man (Take One)は、アルバムトラックと印象は同じですが、尺が長いことで雄大さが増しバックの演奏はより賑やかな感じ。
Automotion (Full Extended Version)はアルバムでは25 Yearsの導入部として使用されたテープコラージュを多用した作品で、ここではその元素材が聴けます。テープ速度が徐々に速くなるエフェクトはここではやっていません。
Digger Jam、その名の通りジャムプレイですが、これだけ聴くとホークスと気づく人は少ないかも。完全にR&Bでレイドバックしています。ギターのアドリブが続く中、カルバートが語りを入れてます。G/B/Drのトリオ演奏に電子音が時々鳴ってますが、こんなブルーズ風情のホークスは実に珍しい。最後ドラムが暴走した後、Flying Doctorのギターリフが入ったところブツ切れ。
このようにDisc2のデモテイク集はマニアにはとても楽しめる内容です。
・このアルバムの国内盤「ホウクローズ / 25年間〜25イヤーズ・オン」2009アトムヘンジ・マスター版」のレビュー
・オリジナルLP盤25 YEARS ONのレビュー
・EXILESさんのレビュー
・シングルPSI Powerのレビュー
・シングル25 Yearsのレビュー
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2017/11/15 update